色々な料理に使われるバターですが、気を付けてはいても、うっかりこぼしてしまい、衣類のシミになると厄介な存在です。
軽いシミだからと、対処せずに通常の洗濯を行ってしまうと、ガンコなシミとして残ってしまうので要注意です。
大切な服にシミを残さないために、正しいシミ抜き方法を覚えておけば、慌てずに対処でるので、ぜひ参考にしてください。
バターの成分とシミが取れない理由
バターは油脂成分が80%と油分が多いので、バターのシミはこの油汚れをしっかりと取り除くための対処が必要になります。
基本的に水と油は混ざり合わずに反発してしまうので、普通に洗っただけでは洗剤を弾いてしまい、油分を衣類から引き離す事が出来ずにシミとなって残りやすくなってしまうのです。
バターの染み抜き方法
バターの染み抜きを始める前に必ず洗濯表示を確認して下さい。
桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる | |
桶に手は40℃を限度に手洗い可能 | |
桶に×は家庭での洗濯禁止 |
手洗いマークは手洗いで、家庭での洗濯禁止はクリーニングへ依頼しましょう。
バターの染み抜きに必要な物
油性シミの汚れは同じ油を使って、汚れを浮かせてから落としましょう。クレンジングオイルは、油分を含んだお化粧を落とすために作られているため、油汚れを落とすのにも適しています。
- クレンジングオイル
- 食器用洗剤
- 歯ブラシ
- タオル
バターの染み抜き手順
1.シミ部分の裏側にタオルをあてておきます。
2.シミ部分にクレンジングオイルをつけ、歯ブラシでシミ部分をトントンと軽く叩き、汚れを浮き上がらせます。
3.食器用洗剤をシミに少量垂らし、クレンジングオイルと馴染ませます。
4.シミ部分にお湯を少し含ませ、軽くもみ洗いします。
5.お湯でよくすすぎます。
6.最後に、ふつう通り洗濯機で洗いましょう。
※水で洗うより、お湯で洗う方が油のシミは落ちやすくなりますが、衣類によっては高温で繊維が傷む恐れがあります。シミ抜きを行う前に、衣類の素材に適した水温を洗濯タグで確認しましょう。
時間が経ったバターのシミの落とし方
シミが付いてから時間が経ってしまうと、洗剤だけでは落ちない場合があります。そんなガンコなシミは、酸素系漂白剤で漂白しましょう。酸素系漂白剤であれば、色柄物にも安心して使うことができます。
用意するもの
- 食器用洗剤
- 酸素系漂白剤
- 歯ブラシ
- 洗面器やバケツなどの容器
手順
1.シミ部分の裏側から水をかけて湿らせます。
2.シミ部分に食器用洗剤を1~2滴垂らします。
3.歯ブラシでシミの裏側から、やさしくトントンと叩きます。
4.シミの裏側から流水をあてて、シミ汚れと洗剤を洗い流します。
5.酸素系漂白剤をシミに直接かけます。
6.洗面器などの容器にお湯を入れ、10分程つけ置きします。
7.軽く水気を切り、ふつう通り洗濯機で洗いましょう。
外出先でバターのシミの応急処置
バターが繊維に染みこんでしまう前に、できるだけ早く処置をすることが大切です。
正しい方法で応急処置をすることによって、帰宅後の洗濯でシミを落としやすくすることが出来ますので覚えておきましょう。
用意するもの
- ティッシュや紙ナプキン
- ハンドソープ、石鹸など
手順
1.シミを広げないように注意しながら、ティッシュや紙ナプキンで、表面に付着したバターの油分を吸い取ります。
2.シミの裏側にティッシュなどをあてます。水で濡らしたティッシュにハンドソープや石鹸をつけ、シミ部分を軽くトントンたたきティッシュにシミを移していきます。
3.シミの裏側のティッシュを取りかえ、水を含ませた新しいティッシュで押さえ、服に残っている石鹸や洗剤を取ります。
4.乾いたティッシュなどで水分をしっかり吸い取ります。
あわててこすってしまうとシミが広がり、落ちにくくなってしまいますので注意しましょう。
また、飲食店などのおしぼりは、塩素系漂白剤で処理されている場合が多いため、衣類の色落ちにつながる可能性があるので使わないようにしましょう。
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