甘い物の代表といえばチョコレートですが、気を付けていても洋服にべったり付いてしまったなんて経験はありませんか?
チョコレートのシミは普通に洗濯するだけではなかなか落ちにくいシミですが、正しい方法で対処すれば落とすことができます。
チョコレートの成分とシミが取れない理由
なぜチョコレートのシミは落ちにくいのか。
それはチョコレートの成分に原因があります。チョコレートにはココアバターという脂分が多く含まれています。
ココアバターはほとんどが油分のため、この油分が水をはじいてしまうので普通の洗濯ではなかなか落とせないのです。
チョコレートの染み抜き方法

チョコレートの染み抜きを始める前に必ず洗濯表示を確認して下さい。
![]() | 桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる |
![]() | 桶に手は40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 桶に×は家庭での洗濯禁止 |
手洗いマークは手洗いで、家庭での洗濯禁止はクリーニングへ依頼しましょう。
チョコレートの染み抜きに必要な物
チョコレートの染み抜きには、キッチンにある食器用洗剤で落とせます。食器用洗剤には油汚れに強い成分が含まれているので、チョコレートの油汚れもしっかり取り除いてくれます。
- 食器用洗剤
- 歯ブラシ
- タオル(染みの色がついても大丈夫なもの)
チョコレートの染み抜き手順
まず、洗濯表示を確認し、水洗いできるかどうかを必ず確認しましょう。チョコレートは体温くらいの熱で溶けるので、40℃くらいの温度のお湯で行うことで汚れの落ちがよくなります。
1.チョコレートの固形が残っている場合は、軽く拭いて取り除きましょう。
2.チョコレートのシミ部分に食器用洗剤をつけ、手で軽くもみます。
3.衣類を裏返し、タオルにシミ部分を当てます。
4.シミをタオルへ移すように、歯ブラシでトントンと叩きます。
5.タオルが汚れたら、位置をずらして染みを移しとっていきます。
6.ぬるま湯ですすぎます。
7.汚れを確認し、シミが残っていれば繰り返します。
8.シミが取れたら、いつも通り洗濯機で洗いましょう。
食器用洗剤で落ちない場合は、クレンジングオイルがおすすめです。油分を多く含むメイク用品を落とすことが出来るクレンジングオイルは、チョコレートのシミ抜きにも効果的です。
時間が経ったチョコレートのシミの落とし方
チョコレートが付いてから長時間経ってしまった場合は、ベンジンを使ってみましょう。ベンジンとは液体の有機溶剤のことで、薬局やドラックストアなどで売られています。
ベンジンは揮発性が高くガソリンに近い液体で、油を溶かす作用があるので、チョコレートのような油分の多い汚れを落とすのに適しています。
用意する物
- ベンジン
- 中性洗剤
- 歯ブラシ
- タオル
手順
1.シミの部分にタオルを当てて、衣類を裏返します。
2.衣類の裏側からベンジンをつけた歯ブラシで、シミの部分をトントンと叩き、シミをタオルに移していきます。
3.シミが落ちたら、ベンジンをつけた部分を中性洗剤で洗います。
4.軽くすすいで、ふつう通り洗濯機で洗って完了です。
ベンジンは揮発性が高いので、シミ抜き後はそのままでも乾いてしまうので水洗いできない衣類にも使えます。
チョコレートのシミの応急処置
外出先で衣類にチョコレートのシミを作ってしまった場合、すぐには洗濯することができません。
シミは少しでも早い処置が大切です。正しい方法で応急処置をすることによって、帰宅後の洗濯でシミを落としやすくすることが出来ますので覚えておきましょう。
用意する物
- ティシュやタオル
- ハンドソープ
手順
1.チョコレートをティシュやタオルなどでつまみ取ります。
2.乾いたティッシュやタオルで、押さえるように油分を吸い取ります。ゴシゴシこすらない様に注意が必要です。
3.乾いたティッシュやタオルをシミの裏側に当て、水を含ませたティッシュにハンドソープを付けシミを軽くトントン叩きシミを移していきます。
4.シミの裏側のティッシュを取りかえ、水を含ませた新しいティッシュで押さえ、衣類に残っている洗剤を取ります。
5.乾いたティッシュなどで水分をしっかり吸い取ります。
投稿 服に付いたチョコレートのシミ抜きをプロが解説 は coromoé に最初に表示されました。