清潔感があり、着心地が良いポロシャツは、多くの人々にとって欠かせないアイテムです。
ですが、長く愛用するためには正しいお手入れが必要です。
これから、ポロシャツの洗濯方法とシワのアイロン掛けについて詳しく解説します。
初心者さんでも理解しやすいアドバイスと実用的なテクニックを紹介するので、あなたのお気に入りのポロシャツをいつも美しく保つための秘訣を見つけてみましょう。
ポロシャツについて
ポロシャツやTシャツなどの衣類によく使用される「鹿の子(かのこ)」
鹿の子生地の特徴をご紹介します。
テクスチャー
鹿の子生地は、微細な立体的な模様やドットが織り込まれている特有のテクスチャーを持っています。
これにより、平らな綿生地とは異なる風合いが生まれ、見た目にも魅力的です。
通気性
通気性が高く、小さな穴が織り込まれているため、暑い季節に涼しい着心地を提供します。
汗を吸収し、速乾性もあるため、スポーツやアクティブな活動にも向いています。
耐久性
鹿の子生地は比較的耐久性があり、長持ちする傾向があります。
洗濯に強く、しっかりとした縫製によって補強されています。
染色性
染色しやすく、多くの色や柄が施されているので、さまざまなスタイルやデザインのポロシャツを作ることができます。
このように鹿の子生地は、カジュアルなポロシャツからスポーツウェア、さらにはビジネスカジュアルなポロシャツまで、幅広いスタイルの衣類に使用されています。
また、夏の暑い季節には涼しさを感じながら快適に着ることができるので、幅広い年代の方々に愛用されています。
ポロシャツの洗濯の際の注意点

カジュアルで、洗濯しやすいイメージのポロシャツですが、洗濯時に気をつけるべき注意点がいくつかあります。
洗濯タグを確認する
洗濯タグには、洗濯条件やケアの指示が記載されているので、必ず洗濯タグを確認し、指示に従いましょう。
洗濯タグが示す条件に従うことで、色落ちや縮みを防ぎます。
色落ちや色移り
ポロシャツには色が鮮やかなものが多く、洗濯時に色落ちや色移りが起きることがあります。
特に、新しいポロシャツや鮮やかな色のものを洗濯する際には、以下の注意が必要です。
分けて洗う
色の濃いポロシャツと色の薄いポロシャツを分けて洗濯しましょう。
色移りを防ぐために、同じ色合いのアイテム同士を洗うことが重要です。
洗濯用洗剤
色を守るために、色褪せを抑える助けになる洗濯用洗剤を選びましょう。
また、漂白剤は色褪せの原因となるので避けるべきです。
冷水またはぬるま湯で洗う
高温のお湯を使うと色落ちのリスクが高まります。
縮み
ポロシャツの生地によっては洗濯すると縮むことがあります。
特に、コットン素材のポロシャツは縮みやすい傾向があるので、縮みを防ぐためになるべく乾燥機を避けて、陰干しや平干しで乾かしましょう。
伸び
洗濯後、ポロシャツを干す際に水の重みで伸びることがあります。
この現象を防ぐためには以下のポイントが役立ちます。
びしょ濡れのままでは吊らない
洗濯後、びしょ濡れのままでポロシャツを吊るすと、水の重みで生地が伸びやすくなります。
まず、軽く水分を絞り、その後吊るすか、平干しで乾かしましょう。
肩部分が太めのハンガーを使う
ハンガーにポロシャツをかけて干すと、肩部分の形が崩れやすくなります。
そのため、肩部分が太めのハンガーに均等に吊るしましょう。
シミなどは事前にポイント洗いをする
洗濯機では洗い落とせない、ポイントのシミや汚れなどは、事前に処理をしてから洗濯機で洗うようにしましょう。
これらの注意点に従うことで、ポロシャツの色落ち、縮み、伸びを最小限に抑えて、長く愛用することができます。
ポロシャツの洗濯方法

自宅で洗濯可能なポロシャツの洗濯表示
ポロシャツには洗濯タグがついています。
この洗濯タグを確認することで、洗濯が可能なのか、どのように取り扱うと良いのか分かるので、それに従って洗濯することが大切です。
![]() | 液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
![]() | 40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 家庭での洗濯禁止 |
桶にバツのマークが付いている「家庭での洗濯禁止」の表示がついているポロシャツの場合は、クリーニング店へ依頼しましょう。
ポロシャツの洗濯におすすめの洗剤
ポロシャツの洗濯にはおしゃれ着洗剤がおすすめです。
おしゃれ着洗剤は衣類を優しく扱い、色落ちや繊維の劣化を防ぎます。
おすすめのおしゃれ着洗剤はこちら。
![]() | ■アクロン アクロンで洗濯すれば、ポロシャツの「シワ・ヨレ」「型くずれ」「縮み」「色あせ」「毛玉予防」をケアしながら優しく洗うことができます。 シルキータッチ成分と繊維保護成分(SAPA)が繊維をコーティングするのでテカリなども抑えてくれます。 |
![]() | ■エマール ダメージリペア技術で繊維を内側から補修してくれるので、伸びや縮んでしまったポロシャツも元通りにしつつ、まさかの洗ったほうが逆に長持ち。 汗・皮脂すっきり洗浄して、リフレッシュグリーンの香りで癒されます。 |
ポロシャツを洗濯機での洗い方
- おしゃれ着洗剤
- 洗濯ネット
- 柔軟剤
プリントや装飾品が付いている場合は、裏返すことで保護することができます。
ネットの大きさは、ポロシャツをたたんだ時にピッタリ収まるぐらいがベスト。
サイズが大きいと、洗濯ネットの中でポロシャツが動き摩擦の原因になります。
色が濃いポロシャツは、色落ち・色移りを防ぐために単体で洗うか、もしくは同系色の衣類と洗う。
ポロシャツのすすぎと脱水方法
洗濯が終わったら、適切なすすぎと脱水を行いましょう。
使用するおしゃれ着洗剤によっては、すすぎ1回でOKの場合もあるので、すすぎが終わったら脱水は1〜2分程度行いましょう。
脱水のしすぎは、ポロシャツの生地を傷める可能性があるため注意。
また、洗濯機から取り出す時は引っ張って取らないようにしてください。
ポロシャツの洗濯後の乾燥機や干し方
ポロシャツを洗濯後、乾燥機や干し方について注意を払うことは、シャツの状態やシワの発生を防ぐために重要です。
以下に具体的なアドバイスをご紹介します。
乾燥機を使う場合
低温設定を選ぶ
乾燥機を使用する場合、低温設定を選びましょう。高温の乾燥は生地を劣化させ、縮みや伸びを引き起こす可能性があります。
ボタンを閉める
ポロシャツにボタンがある場合、ボタンを全て閉めておきましょう。
これにより、ボタンが引っかかったりシャツの形が歪むのを防ぎます。
洗濯ネットから出す
ポロシャツを洗濯ネットに入れたまま乾燥機に入れると、乾き具合にムラができるので必ず出しましょう。
自然乾燥させる場合
ボタンを開ける
ポロシャツにボタンがある場合、ボタンを全て開けておきましょう。
開けておくことで、風が通りやすくなり、ムラなく乾燥させることができます。
形を整えて干す
ポロシャツを平らに広げ、シャツの形を整えて干しましょう。
特に襟や袖口の部分は形が崩れやすいので、注意が必要です。
直射日光を避ける
ポロシャツを干す場所は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。
日光にさらされると色あせる可能性があります。
ハンガーの跡を防ぐ
ハンガーの跡を防ぐために、ハンガーにかける際には、肩部分が太めのハンガーを用意しましょう。
また、平干しネットを使って干すこともおすすめ。
ポロシャツの襟首周りや袖口の頑固な汚れの落とし方
- 食器洗剤
- 洗面器
- ぬるま湯
- 歯ブラシ
必要であれば、水を2.3回替える
ポロシャツの汗染みの落とし方と防止方法
- 酸素系漂白剤
- 洗濯洗剤
- 洗面器
- ぬるま湯
表示された規定量を守ること。
また、ポロシャツの汗染みの防止方法について詳しく説明します。
①温度を調整する
汗を適切に管理するために、温度を調整することが大切です。
暑い日には通気性の良い服を着用し、暑さによる過度の発汗を防ぎます。
また、室温を快適な範囲に保ち、過度な暖房や冷房からくる発汗をなるべく抑えましょう。
②汗脇パットを使う
汗脇パットは、脇の下に貼ることで汗を吸収し、シャツに染みができるのを防ぐ便利なアイテムです。
これらのパットをシャツの脇の下に貼り付けることで、汗染みを防ぐだけでなく、シャツの清潔さを保つことができます。
③汗をかいたらすぐに拭く
汗をかいたら、できるだけ早く汗を拭き取ることが大切です。
汗が乾かないうちに拭くことで、汗染みの発生を防ぎ、特に脇の下や背中に汗がかく場合には、タオルやハンカチを使って汗を軽く拭きましょう。
④適切な制汗剤の使用
制汗剤を使用することで、発汗を抑えることができます。適切な制汗剤を選び、指示に従って使用しましょう。
ただし、制汗剤を使う時にポロシャツに直接かからないように注意しましょう。
⑤ポロシャツの素材を選ぶ
ポロシャツの素材を選ぶ際には、通気性の高い素材を選ぶと汗染みを防ぐのに役立ちます。
通気性のある素材は汗を速乾させ、汗染みができにくくなります。
これらの対策を組み合わせて実践することで、汗染みを効果的に防ぎつつ、清潔で快適にポロシャツを着ることができるでしょう。
洗濯しても取れないポロシャツの臭い取り
洗濯しているのに、なんだかイヤな臭いが残っている経験をされたことがある方も多いはずです。
そんな時、臭いを取り除く方法として、洗濯機に洗剤と一緒に重曹を加えて洗濯すると、臭いが軽減されます。
また、重曹を服に直接振りかけておいてから洗濯しても有効です。
それでも改善しない場合は、酸素系漂白剤につけ置きしましょう。
ポロシャツの毛玉取りと予防方法
毛玉を取り除くためには、毛玉取り器を使用するか、カミソリで軽く削ぐことで取り除くことができます。
また、毛玉の原因は「摩擦」や「静電気」なので、摩擦を抑えるために洗濯機での洗濯時に洗濯ネットを使用すると効果的です。
また、ポロシャツを柔らかい衣類専用のブラシでブラッシングすることで、繊維を整え、毛玉を防ぐことができます。
ポロシャツのおすすめ洗濯頻度
ポロシャツの洗濯頻度は、着用状況によって異なりますが、通常は2〜3回の着用後に洗濯することがおすすめです。
ただし、インナーを着ずポロシャツが直接肌に触れていた場合や、汗をかいたり、汚れたりした場合は早めに洗濯しましょう。
長期間保管する際は、クリーニングや洗濯してから収納することで、シワや臭いを予防できます。
ポロシャツのシワ取りとアイロン掛けと注意点

ポロシャツをアイロン掛けする時に、テカリ(アタリ)を防ぐための注意点は非常に重要です。
テカリができると、シャツの見た目に悪影響を及ぼすことがあるので、具体的な注意点を説明します。
アイロン掛けの注意点
アイロンの温度設定
アイロンの温度設定はポロシャツの素材に合わせて調整する必要があります。
テカリを防ぐためには、以下の温度設定が一般的です。
■コットンポロシャツ
コットン素材のポロシャツは中程度の温度(通常の設定)でアイロンをかけることができます。
高温の設定はテカリを引き起こす可能性があるので注意。
■ポリエステルポロシャツ
ポリエステル素材のポロシャツは低温設定を使用しましょう。高温のアイロンはポリエステルを傷つけることがあります。
■混合素材
ポリコットンなどの混合素材のポロシャツは、低めの温度設定が適しています。
上記は、あくまでも目安なので、素材の主成分に応じて温度を調整しましょう。
当て布を使う
テカリを防ぐために、アイロンを直接ポロシャツ当てず、当て布の上からアイロンを当てましょう。
強く押し当てない
アイロンを掛ける際、強く押し当てないように注意しましょう。
特にポロシャツの襟や袖口などの部分では、過度な圧力をかけるとテカリが生じる可能性が高まります。
アイロンを軽く滑らせるように動かし、均等に熱を分散させることが大切です。
スチーム機能の利用
スチーム機能を備えたアイロンを使用すると、テカリを防ぐのに役立ちます。
スチームをシャツの表面に吹きかけ、シワを柔らかくしてからアイロンをかけると、滑らかな仕上がりが得られます。
テカリを防ぐために、アイロン掛けを丁寧に行い、温度設定やアイロン布の使用に気をつけましょう。
ポロシャツのアイロンの掛け方
裏面は、表面をかけた時の熱でシワか取れているのでアイロンはかけなくてもOK。
ポロシャツのアイロン不要のシワ伸ばし
アイロンを使わない場合は、シャワーの中にポロシャツを吊るして湿らせ、その後軽く伸ばすことでシワを取ることができます。
その後は、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。
また、ドラッグストアなどでも購入できる、シワ取りスプレーを活用しましょう。
シワ取りスプレーを、ポロシャツのシワ部分に吹きかけて、同じく風通しの良い日陰で自然乾燥させることで、アイロンを使わずにシワを改善することができます。
ポロシャツの収納や保管方法

ポロシャツがシワにならない畳み方
ポロシャツを畳む際に、シワにならないように畳むためには、以下の手順に従いましょう。
袖はできるだけ均等に折る。この段階でシャツは縦に半分に折りたたまれています。
もっとコンパクトしたい場合は、下側をもう一度折りたたむ
ポロシャツのおすすめハンガー保管方法
ポロシャツをハンガーに掛けて保管する方法も重要です。シャツがシワにならないようにするために、以下の手順に従いましょう。
肩にハンガーの跡が残りにくい
ポロシャツのクリーニング料金相場と日数

一般的に、単品でのクリーニングでは700円〜から1,000円程度が相場です。
クリーニング料金は、ポロシャツの種類、汚れ具合、地域によって変動しますので、事前にクリーニング店に問い合わせて料金を確認しましょう。
クリーニングにかかる日数も店舗によって異なります。
通常は2日から1週間程度がかかりますが、繁忙期や特別なクリーニング方法が必要な場合は、それ以上の日数がかかることもあります。
着る予定がある場合は、余裕を持って依頼するようにしましょう。
これらのアドバイスを実践することで、ポロシャツを長く愛用することができます。
ぜひポロシャツのお手入れにお悩みの方は参考にしてくださいね。
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