スウェットは快適さとスタイルを兼ね備えたアイテムで、私たちの日常生活に欠かせない存在と言えるでしょう。
しかし、長く愛用するためには適切なケアが必要です。
これより、スウェットの洗濯や染み抜き・毛玉取りなど、スウェットをいつまでも美しく保つ方法をご紹介します。
あなたのお気に入りのスウェットをより長く楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。
スウェットとは
スウェットは、主にカジュアルなアウトドア活動やスポーツ、日常のリラックスした装いに使用される、通常は厚手で柔らかい素材から作られた衣類です。
スウェットは、その快適さと暖かさから、寒い季節や運動時に特に人気があります。
スウェットの特徴はこちら。
素材
スウェットは通常、綿、ポリエステル、またはその混合物から作られます。
この素材は通気性があり、肌に触れる感触が柔らかで快適です。
デザイン
プルオーバー(頭からすっぽり被って着用するタイプ)フルジップのパーカー、スウェットパンツ、またはフーディー(フードがついたスウェット)など、様々なデザインがあります。
保温性
スウェットは保温性に優れており、冷たい天候や屋外のアクティビティ時に体温を保つのに役立ちます。
汗を吸収
スウェットという名前からも分かるように、スポーツや運動中に発生する汗を吸収し、肌から遠ざける役割を果たします。
これにより、快適な状態を保ちます。
カジュアルなスタイル
スウェットは、カジュアルなスタイルに適しており、ジムでのトレーニングから、リラックスした週末のアウトフィットまで幅広いシーンで着用されます。
カスタマイズ
無地をはじめ、ロゴやデザイン(装飾品など)、いろんなデザインがあるのでファッションとしても幅広く楽しめます。
スウェットの洗濯の際の注意点

スウェットを長持ちさせるためには、洗濯の際に以下の注意点を覚えておきましょう。
洗濯時のリスク
- 伸びや縮み
- 色褪せや色移り
■伸びや縮み
洗濯や何度も着用することによって、襟元や袖、裾などが、波のようにヨレヨレになることがあります。
縮みについては、洗濯方法や乾燥・干し方が原因で起きることがあります。
■色褪せや色移り
他の衣類と洗濯をする時に、色の濃いものと一緒に洗濯したり、スウェット自体が色が濃い場合は、他の衣類に色が移ってしまうリスクがあります。
また、使用する洗濯洗剤があっていない場合も、色落ちやシミになる可能性があります。
これらのリスクを理解した上で、次に洗濯時の注意点をご紹介します。
注意点
洗濯表示の確認
まず、スウェットについている洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機か手洗いか、使用できる温度や洗剤について知ることが重要です。
色を分ける
白いスウェットとカラフルなスウェットは別々に洗濯しましょう。他の衣類に色移りすることを防ぎます。
ジッパーやボタンの確認
スウェットにジッパーやボタンがついている場合、これらを閉めて洗濯することで他の衣類に引っかかるのを防ぎます。
洗濯ネットを使う
洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットを使用することをおすすめします。
洗濯ネットはスウェットを保護し、他の衣類との摩擦を防ぎます。これにより、毛玉やダメージを最小限に抑えます。
洗濯機は弱水流モードにする
洗濯機の設定は非常に重要です。なるべく、弱水流モードや手洗いモードを選択しましょう。
高速な回転や強力な洗浄は、スウェットを傷つける可能性があります。
スウェットの洗濯方法

自宅で洗濯可能なスウェットの洗濯表示
洗濯表示には、洗濯機で洗えるスウェットと手洗いが必要なスウェットがあります。
まずは、洗濯タグの絵柄と意味を理解しましょう。
![]() | 液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる |
![]() | 40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 家庭での洗濯禁止 |
「家庭での洗濯禁止」表示がある場合は、クリーニング店へ依頼することをおすすめします。
スウェットにおすすめの洗濯洗剤
![]() | ■アクロン どうしても発生してしまう、スウェットの襟元や袖のヨレ。 そんなヨレを「キレイ修復洗浄」で洗いながら整えることができます。 また、ケアをしながら洗うので、鮮やかな色のスウェットの色合いを守って、シルエットをキープ。 |
![]() | ■エマール 汗や皮脂をしっかり洗浄しながらも、ヨレやシワをケア。 また、エマールで洗ったほうが逆に長持ちするので、キレイに長くお気に入りのスウェットを楽しめます。 |
スウェットの洗濯機での洗い方
洗濯機で洗える場合、以下の手順に従いましょう。
これにより、表面のデザインやプリントを保護します。
同色の衣類であれば、一緒に洗濯機に入れてもOK。
ただし、詰め込みすぎないように注意。
洗濯の量によって脱水時間の調整をしてください。
スウェットの手洗いでの洗い方
- タライや洗面器
- おしゃれ着洗剤
- 柔軟剤
過度に熱い水はスウェットを縮めることがあるので避けましょう。
摩擦やこすりは避けましょう。
汚れた部分に洗剤を直接塗り、指で軽く擦って落としましょう
スウェットのすすぎや脱水方法
スウェットを洗った後は、水を2.3回程度替えて十分にすすぎます。
すすぎが不足すると、洗剤が生地に残り、変色や生地が傷む可能性があるので注意しましょう。
また、脱水する時はスウェットをたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機で1分程度脱水してください。
裏起毛のスウェットの洗濯方法

裏起毛スウェット洗い方
裏起毛タイプのスウェットを洗濯機で洗う際、特に注意が必要です。
このタイプのスウェットは、裏返して洗濯すると裏起毛の風合いが失われてしまうため、裏返さずに洗濯しましょう。
裏起毛がインナーにくっつく場合の対処法
裏起毛の衣類がインナーにくっつくことがある場合、以下の対処法を試してみてください。
裏返して洗濯する
初めの2.3回だけ、裏返して洗濯機で水洗いすることを検討してみてください。
ただし、裏返すことで裏起毛の傷みが気になる場合は、通常通りに洗濯しても構いません。
洗濯機の中で裏起毛が繊維がくっつく可能性があるので、単体で洗うか洗濯ネットに入れて洗いましょう。
コロコロでのお手入れ
スウェットを裏返し、コロコロを使って繊維や毛玉を取り除きましょう。
摩擦を減らす
コットンやシルクのような滑らかな素材は、摩擦が起きにくい素材なので裏起毛との摩擦を最小限に抑えることができます。
そのため、裏起毛のスウェットを着る時はインナーも選びもポイントです。
これらの対処法を組み合わせて使用することで、裏起毛の衣類がインナーにくっつく問題を軽減し、快適な着用を楽しむことができます。
スウェットの洗濯後の乾燥機や干し方

スウェットは直射日光を避けて、風通しの良い場所で自然乾燥させることをおすすめします。
洗濯後のスウェットは、重みがあるので細いハンガーにかけると肩部分にハンガーの跡がついてしまいます。
そのため、スウェットを干す時は、肩部分が太めのハンガーを使いましょう。
また、乾燥機については高温で熱風が当たるため、縮む可能性があります。
どうしても乾燥機を使う場合は、温度設定を下げて乾燥させる、または完全に乾く前に取り出し、その後は自然乾燥させてください。
通常の洗濯で落ちないスウェットの油染みの染み抜き

スウェットについた油染みは、通常の洗濯では落ちにくいですよね。
そんな時は、以下の方法で油染みの染み抜きができます。
食器洗剤を使う場合
- 食器洗剤
- 洗面器
- 歯ブラシ
- ぬるま湯
油をふやかすイメージ
汚れが落ちていなければ、STEP2を繰り返す
重曹を使う場合
- 重曹
- 少量の水
- 洗面器
- 歯ブラシ
- ぬるま湯
クレンジングオイルを使う場合
- クレンジングオイル
- 汚れてもいいタオル
- 歯ブラシ
タオルにシミを移す
スウェットのシワ伸ばしとアイロンの掛け方

洗濯する時と同様に、アイロン掛けする前にも必ず洗濯タグを確認しましょう。
![]() | 温度110℃を限度としてスチーム無しでアイロンかけ可能 |
![]() | 温度150℃を限度としてアイロンかけ可能 |
![]() | アイロンがけ禁止 |
プリントがある場合は、スウェットを裏返す
ヨレヨレのスウェットの直し方

ヨレヨレになったスウェットを修復する方法の一つとして、以下の方法で改善することができます。
スチームアイロンを使う場合
- スチームアイロン
- アイロン台
アイロンはスライドさせない
氷水を使う場合
- 小さめのボウル
- 氷水
雑巾絞りはしないこと。
スウェットの毛玉取りとならない為の原因と対策

毛玉の取り方
カジュアルな印象があるスウェットですが、そんなスウェットに毛玉ができていると、なんだかみっともない印象になります。
そんな時は、3つの方法で毛玉ケアをしましょう。
■毛玉取り器を使う
毛玉取り器は、毛玉を効果的に取り除くのに便利な道具です。
まず、スウェットを平らな表面に広げ、毛玉取り器を軽くスウェットの上に置きます。
毛玉取り器をゆっくりとスウェットに向かって動かし、毛玉を取り除きましょう。
毛玉を取り終えたら、スウェットを軽く振ってホコリを取ります。
■はさみを使う
スウェットを平らな表面に広げ、毛玉の周囲の余分な繊維をハサミで切り落とします。
誤って生地を切ってしまわないよう注意してくださいね。
■カミソリを使う
スウェットを平らな表面に広げ、毛玉を取りたい箇所を特定します。
カミソリの刃を慎重に毛玉に向かって引くことで、毛玉を切り取ります。
ただし、こちらもスウェットを傷つけないように非常に慎重に行いましょう
毛玉の原因と対策
毛玉の原因は「摩擦」や「静電気」「素材」
これらの要因を考慮しながら、衣類のケアや取り扱いに注意することで、毛玉の発生を最小限に抑えることができます。
ですが、日々の生活で摩擦を避けることは難しいかと思うので、洗濯時やひと工夫を加えて、以下の対策を参考にしてください。
- 洗濯機で洗う時は、なるべく単体で洗う
- 洗濯ネットを使う
- 手洗いをする
- ブラッシングする
スウェットのクリーニング料金相場とおすすめ頻度と日数

スウェットのクリーニングに関しては、価格や頻度は地域やクリーニング店によって異なりますが、大体600円〜1,000円程度です。
一般的には、季節ごとに(長期保管前は特に)クリーニングをおすすめします。
日数については、2日〜1週間程度がほとんどです。
ただし、繁忙期などで仕上がりに時間を要する可能性があるので、着る予定がある場合は余裕を持ってクリーニング店へ依頼しましょう。
大切なスウェットを長く愛用するためにも、ぜひクリーニングのご相談はcoromoeへ。
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