寒い季節に頼りになるファッションアイテムであるパーカー。
しかし、長く愛用するためには正しい洗濯や保管方法を知っておくことが重要です。
いつまでも快適にパーカーを着続けるためのヒントをご紹介します。
パーカーの洗濯時の注意点や洗濯方法、シワの伸ばし方、毛玉取りのテクニック、そして効果的な保管方法について、ぜひ参考にしてください。
パーカーの種類
- プルオーバーパーカー(首からすっぽり着用するタイプ)
- ジップパーカー(全面がジップで全開できるタイプ)
- ハーフジップパーカー(ジップが胸あたりまで開けれるタイプ)
- ダブルジップパーカー(ジップが上下にありどちらからも開けれるタイプ)
- スリットパーカー(サイドにスリットがあるタイプ)
- ボタンパーカー(ジップではなくボタンで留めるタイプ)
- マウンテンパーカー(登山やアウトドア用に考えられたタイプ)
- アノラックパーカー(ナイロン製で薄いシャカシャカタイプ)
パーカーの洗濯の際の注意点

カジュアルなアイテムだからこそ、洗濯も特に気を付けることはないと思われがちなパーカーですが、パーカーにももちろん注意点があります。
ファスナーを閉める
パーカーにファスナーがある場合は、閉めて洗濯することで、洗濯中に他の衣類に引っかかるリスクを軽減します。
また、ファスナーが開いた状態で洗濯すると、洗濯機の内部や他の衣類にダメージを与える可能性があるため、必ず閉めておきましょう。
ひもを結ぶ
パーカーのフードや裾についているひもは、洗濯機内で絡まることがあります。
これを防ぐために、ひもを結び目を作っておくか、パーカーを裏返して洗濯することをおすすめします。
プリント
パーカーには様々なデザインやプリントが施されていることがあります。
これらのプリントは、洗濯時に摩擦や摩耗によって劣化することがあるので、プリント部分を裏返して洗濯することで、プリントの長寿命化に貢献します。
パーカーを長持ちさせるためには、正しい洗濯方法が不可欠です。
毛玉や毛羽立ち、型崩れ・ヨレを防ぐために、できるだけやさしく扱い、濡れたままで放置しないように注意しましょう。
湿った状態で収納されるとカビや臭いの原因となります。
パーカーの洗濯方法

自宅で洗濯可能なパーカーの洗濯表示
パーカーには洗濯表示が付いています。
これを確認することで、自宅で洗濯できるかどうかを判断できます。
洗濯表示の意味を理解し、適切な洗濯方法を選びましょう。
![]() | 液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
![]() | 40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 家庭での洗濯禁止 |
パーカーの洗濯におすすめの洗剤
パーカーの素材や色に合った中性洗剤を選びましょう。
強力な漂白剤や漂白成分を含む洗剤は、色褪せや素材の劣化を引き起こす可能性があります。
![]() | ■ボールド 洗濯を繰り返すとゴワゴワになりやすいパーカーを、柔軟剤入りのボールドで洗うことで、ふんわり仕上げることができます。 柔軟剤の強い香りが苦手な方は、ほんのり香りを楽しめるのでおすすめ。 すすぎも1回でOK。 |
![]() | ■アクロン おしゃれ着洗剤として有名なアクロンは、「キレイ修復洗浄」でパーカーの伸びやヨレ、ダメージを洗いながらケアすることができます。 また、素材によって毛玉ができやすいパーカーにも、シルキータッチ成分と繊維保護成(SAPA)、2つの成分が繊維をコーティングすることで毛玉防止。 |
パーカーを洗濯する前に、洗剤によって色落ちしないかテストをしてください。
- 白い布に洗剤の原液を付ける
- 洗剤がついた布をパーカーの目立たない部分に付けて軽く擦る
- 白い布にパーカの色が付かなければ使用可能
パーカーを洗濯機で洗う方法
パーカーを洗濯機で洗う際には、以下の手順を守りましょう。
装飾品が付いている場合は、裏返してたたみ洗濯ネットへ。
他の衣類と一緒に洗う場合でも、似た素材や色のものと一緒に洗うことをおすすめ
パーカーを手洗いで洗う方法
手洗いは特にデリケートな素材のパーカーに適しています。手洗いの際には、以下の手順を守りましょう。
パーカーのすすぎと脱水方法
洗い終わったら、軽く絞りたたんで洗濯ネットに入れます。
その後、洗濯機で1分程度脱水しましょう。脱水のしすぎはパーカーの生地を傷める可能性があるので注意。
脱水ができない、エラーが表示される原因
パーカーを単体で洗濯した時などは特に、脱水ができなかったり、洗濯機のエラーがでた経験をされたことがある方もいるかと思います。
その理由は、「洗濯物の偏り」が原因でエラーが発生します。
水を含んだパーカーは重くなるので、均等な重さや分布が崩れることがあります。
その結果として、洗濯機は洗濯物全体の脱水を効果的に行えず、エラーが発生します。
そんな時は、洗濯物を増やして一緒に脱水をしましょう。
パーカーの洗濯後の乾燥機や干し方
パーカーは、厚手でフードが付いているので普通にハンガーに干しても乾きづらいアイテムです。
そのため、以下のような方法で干すようにしましょう。
ハンガー3本干し
洗濯バサミをハンガーにつけてフードを挟んでもOK
逆さ干し
パーカーのおすすめ洗濯頻度
パーカーの洗濯頻度は、着用状況によって異なりますが、通常の日常着として着用している場合は、数回の着用後に洗濯することがおすすめです。
ただし、汚れやニオイが気になる場合は早めの洗濯が必要です。
また、季節によっても洗濯頻度を調整しましょう。
パーカーの襟首周りや袖の頑固な汚れの落とし方
頑固な汚れを取る際には、以下の手順を試してみてください。
- 食器洗剤
- 酸素系漂白剤
- ぬるま湯
- タライや洗面器
- 歯ブラシ
生地を傷めないように、歯ブラシで軽く擦る
洗濯機の場合:なるべく襟元が表面に出るようにして洗濯ネットに入れる
パーカーが洗濯で白くなる原因と対処法
パーカーが洗濯で白くなる原因は、以下の要因によって引き起こされることがあります。
- 洗剤の溶け残り
- 漂白剤の過剰使用
- 色落ち
- 経年劣化
- 白化現象
■洗剤の溶け残り
粉タイプの洗濯洗剤などは、冬場は特に溶け残りが発生することがあります。
■漂白剤の過剰使用
漂白剤は染料や色素を褪せさせるために使用されることがあります。
しかし、漂白剤を過剰に使用すると、パーカーの色が褪せて白くなる可能性がありますので、漂白剤の使用量は洗濯表示に従い、適切に調整する必要があります。
■色落ち
洗濯を繰り返すと色落ちし、それによって白く見えることがあります。
■経年劣化
パーカーの素材は経年劣化することがあり、だんだんと色が褪せて白く見えることがあります。特に日光や頻繁な洗濯にさらされると、素材の劣化が進みやすくなります。
■白化現象
白化現象とは、着用時や洗濯時の摩擦などで毛羽立った部分が白っぽく見える現象のことです。
洗濯でゴワゴワになるパーカーをふわふわにする方法
洗濯後にパーカーがゴワゴワになることがありますが、柔軟剤を使うことでふわふわの仕上がりになります。
柔軟剤も、成分や香りの種類がたくさんあるので、お好みの香りや仕上がりに合わせて使い分けするのも楽しいですね。
パーカーのシワの伸ばし方とアイロン掛け

パーカーのシワの伸ばし方
ファスナーやフードは開いた状態で干すのがポイント
アイロン掛けの注意点
パーカーにアイロンをかける際には、以下のポイントに留意しましょう。
- スチームアイロン
- アイロン台
- 当て布
- 霧吹き(シワが強い時)
高温設定は素材を傷つける可能性があるため注意
直接アイロンが当たらないように気を付けましょう。
やさしく押し付けるようにし、長くとどまらせないようにしてください。
パーカーの毛玉取りと予防方法

毛玉の取り方
パーカーにできた毛玉は、毛玉取り器やハサミ、カミソリなどを使用して取り除きましょう。
ハサミの場合:毛玉を切っていく
カミソリの場合:斜めの角度で生地の表面に刃を当てて優しく削ぐ
毛玉予防
毛玉を予防するためには、以下の方法が役立ちます。
洗濯時の裏返し
パーカーを洗濯する際には、裏返しにすることで摩擦を軽減し毛玉を防ぐことができます。
洗濯ネットの使用
洗濯ネットを使用することで、他の衣類との摩擦を減少させ、毛玉を予防できます。
適切な洗濯をする
洗濯表示に従い、適切な洗濯方法を守ることが毛玉予防の鍵です。特に洗濯機の選択や洗剤の使用に注意しましょう。
パーカーのおすすめ収納や保管方法

パーカー保管で畳むとハンガーのメリット・デメリット
畳むメリット
■スペース節約
パーカーを畳んで収納すると、クローゼットや引き出しなどの収納スペースを効果的に活用できます。
■整理しやすい
畳んだパーカーは積み重ねや収納ボックスに整理しやすく、必要なときにすぐに取り出しやすいです。
■シワの発生を抑える
適切に畳むことで、シワが発生しにくくなります。特に長期間保管する場合、シワを気にせず取り出せる利点があります。
■ 置き場所をまとめることができる
ハンガーにかけているものは、あっち。でも、畳んでいるものはこっち。
というように、収納場所が散らばることがなく、たたんでまとめて収納ができます。
畳むデメリット
■シワの発生
パーカーを畳むと、折り目によるシワができやすく、特に長期間畳んでいるとシワが気になることがあります。
■形崩れのリスク
パーカーを畳む際に不注意だと、形が崩れる可能性があります。フードやポケット部分が変形しやすいです。
■取り出しにくさ
積み重ねたパーカーを取り出す際、一番上にあるものを取り出すまで他のアイテムを取り出す必要があり、急いでいるときには少し手間がかかります。
■装飾品が潰れる
装飾品の部分を折りたたんだり、他の衣類の圧迫されることで潰れる可能性があります。
■汚れやニオイの拡散
畳んだパーカーは他の衣類と密着しやすく、汚れやニオイが他のアイテムに広がる可能性があります。特に汚れたパーカーは注意が必要です。
ハンガーのメリット
■シワが少ない
ハンガーにかけたパーカーはシワが発生しにくく、いつでもきれいな状態で保管できます。
■形状維持
パーカーの形状やフード、ポケットが変形しにくく、元の形を保ちやすいです。
■取り出しやすく、コーディネートしやすい
ハンガーにかけたパーカーは一目で取り出しやすく、急いでいるときや旅行用に便利です。
■通気性が良い
ハンガーにかけたパーカーは通気性が良く、湿気やニオイの発生を抑えやすいです。
■装飾品が潰れない
上からの圧迫がないので、リボンなどの装飾品が潰れず保管できます。
■畳む手間がないため時短
洗濯時のハンガーをそのままクローゼットにかければ、家事もスムーズに進みます。
ハンガーのデメリット
■スペースを占有
ハンガーはクローゼット内で比較的多くのスペースを占有します。
クローゼットが狭い場合、他のアイテムの収納に制約が生じることがあります。
■保管スペースに制限
ハンガーにかけたパーカーは長いため、収納スペースに制限があります。小さなクローゼットや引き出しには不向きです。
■フードの取り回し
フードをハンガーにかけると、形状が崩れやすく、取り回しが少し面倒です。
■パーカーの重さに耐える必要がある
生地が厚めのパーカーだと割としっかり重さがあるので、肩の部分に重さがかかります。
肩部分が太い安定したハンガーを選ばないと、変形や壊れるリスクがあります。
パーカーのシワにならない畳み方
パーカーを畳む際にシワを防ぐ方法を紹介します。
ファスナーがある場合は閉めておく
この時にキレイに畳みことで仕上がりがキレイにできます
旅行時にパーカーを薄くコンパクトにする畳み方
旅行時にパーカーをコンパクトに収納する方法を詳しく説明します。
パーカーのクリーニング料金相場と頻度や時間

クリーニング料金相場は、クリーニング店や地域によって異なりますが、一般的な料金相場は、500円から1,000円程度です。
クリーニング頻度は着用状況によって異なりますが、汚れやニオイが気になる場合や季節の変わり目にクリーニングを検討しましょう。
クリーニングに関する詳細な情報は、地域やクリーニング店によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
これらのポイントを押さえて、お気に入りのパーカーを長く美しく愛用していきましょう。
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