部屋干しの中でも難易度の高いズボン。今回はそんな乾きにくいズボンを部屋干しする方法をご紹介します。
ズボンが部屋干しで臭くなる原因

部屋干しの大敵である生乾き臭ですが、この臭いの原因は「雑菌」です。ズボンに限らず、洗濯物は水分を多く含んだ状態が最も雑菌が繁殖しやすい環境になります。
そのためにはいかに短時間で水分を蒸発させて乾かせるかが、臭くならないための重要なカギになってきます。
しかしズボンはデニムなどの厚い生地が使われていることが多く、ウエスト周りやポケット部分は生地が重なっていることもあり、特に乾くのに時間のかかるアイテムです。
そのため乾きにくい=臭くなりやすいズボンでもありますが、その弱点を知っておけば臭いを防いで部屋干しすることが可能になります。
ズボンが部屋干しで乾く時間

ズボンを普通に部屋干したとしたら乾く時間はどれくらいかかるのでしょうか。乾かすのには季節、屋外、屋内によっても変わってくるように気温・湿度・風のこの3つの条件が大きく関わっています。
そのため風を受けにくい屋内では外干しの約2倍の時間がかかると言われているため、より乾きにくいことがよく分かります。季節ごとの目安としては以下の通りです。
春 約7時間
夏 約4~5時間
秋 約7時間
冬 約8時間以上
一般的な洗濯物の目安時間になるため、ズボンを普通に干した場合だとこれらの目安以上になるケースもあります。
嫌な臭いの元となる「雑菌」は5時間以上経つと一気に増殖するため、夏以外の季節はこの5時間以内に乾かすことに注意して干す必要があります。
部屋干しでのズボンの干し方

それでは実際にズボンを短い時間で室内干しする方法をご紹介していきます。やはり乾きにくい生地の重なっている部分に「風の通り道」をつくってあげることを意識すれば、効率的に乾かすことができます。
干し方の基本
ズボンを部屋干しする際の基本的な考え方は以下の3つです。
- 裏返しする
- 筒状にする
- 逆さまにする
1.裏返しする
冒頭で述べたようにズボンの乾きにくさは生地が重なっている部分が多いことや、厚みのある腰回りやポケットです。
特に縫い目のある裏地は重なっている部分が多いため、裏返しにしておくと乾きやすくなります。
2.筒状にする
風通しをよくするためには、人が着用している時のようにズボンを筒状にして風の通り道を作ってあげることです。
ピタッとくっついた状態は湿気がこもりやすく股下などは特に乾きにくい状況となってしまいます。ピンチハンガーの洗濯バサミを使うと楽に筒状に干すことができます。
3.逆さまにする
直接的な乾きやすくするポイントではありませんが、水分の重みで生地が引っ張られてシワを伸ばす効果や、裾が縮むのを防ぐ効果があります。
おすすめのグッズ
部屋干しする際は上述の3つのポイントに気を付けて干せば良いですが、これらを叶えてくれるお助けグッズがあると便利です。
■ダイヤ 洗濯物干し ジーンズハンガーDX

こちらはウエスト部分を広げて干せるハンガーです。洗濯バサミの間隔が既に計算されているため筒状になる空間ができます。このハンガーを使えば自然と早く乾かせるかたちが作れるので便利です。
重みのあるジーンズなどもしっかりと強力な力で挟んでくれるのでズレ落ちる心配もありません。スラックスはもちろん、スカートにも使えます。
家電製品を上手に利用する
乾かす時に大切な3つの要素「温度」「湿度」「風」は家電の力を借りてその環境をつくってあげることもできます。
「温度」は冬なら暖房、夏なら冷房などエアコンを上手に活用しましょう。人と同じく衣類にとっても一定の温度は快適な環境です。
そして「湿度」は温度以上に大切です。いくら温度が適温でも湿った室内だと乾きにくくなってしまいます。
そのためにエアコンの除湿機能やサーキュレーターや扇風機を回すこともおすすめです。洗濯物は上から下へと乾いていくため下の方から斜めに乾いた「風」を当ててあげましょう。
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