雨が降るかもしれない日、アウトドアアクティビティを楽しむ予定がある日、あるいは単に外出中に突然の豪雨に遭遇する日々―そんなとき、頼りになるのがレインコートです。
しかし、長い間使っているうちに、レインコートは汚れや撥水性の低下に悩まされることがあります。
そこで、レインコートの洗濯と撥水性の復活方法をご紹介します。
レインコートの洗濯の注意点やリスク
注意点
- なるべく手洗いをする
- 洗濯ネットに入れる
- 柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤の入っていないものを使う
なるべく手洗いをする
レインコートは激しく洗うと破れや、生地を傷めることがあるので、なるべく手洗いをすることをおすすめしています。
手洗いの際は、ぬるま湯と中性洗剤を使用して汚れを優しく取り除きましょう。
洗濯ネットに入れる
洗濯ネットは、レインコートの生地を保護し摩擦を軽減します。
また、ポケットやファスナーなどの金属部分が他の洗濯物とこすれることを防ぎ、レインコートに傷をつけるのを防ぎます。
柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤の入っていないものを使う
レインコートの洗濯には、柔軟剤・漂白剤・蛍光増白剤の入っていない洗剤を使用しましょう。
レインコートは、撥水加工が施されており、水をはじく性能を持っています。
ですが、柔軟剤や漂白剤、蛍光増白剤を含む一般的な洗剤を使用すると、これらの化学物質がコートの表面に残留する可能性があります。
リスク
- 洗濯機が壊れる可能性がある
洗濯機が壊れる可能性がある
防水性の高いレインコートは、排水口を塞ぎ、洗濯機の不調や異音を引き起こすことがあります。
場合によっては、洗濯機が転倒する可能性もあるので注意。
レインコートの洗濯方法

レインコートにおすすめの洗剤
レインコート専用の洗剤もありますが、中性洗剤でも問題ありません。
中性洗剤はレインコートの撥水性を損なわず、汚れを効果的に落とします。
![]() | ■アタックZERO 洗剤残りの影響を受けやすいレインコートですが アタックZEROは洗剤残りも少なく、 繰り返し洗濯することで汚れも除去していきます。 |
![]() | ■アクロン おしゃれ着洗剤として有名なアクロンも レインコートの洗濯に適しています。 手洗い表示があるものや優しく洗いたい場合は アクロンがおすすめ。 |
レインコートを洗濯機で洗う方法
![]() | 桶に30下に横棒1本は液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる |
![]() | 桶に手は40℃を限度に手洗い可能 |
![]() | 桶に×は家庭での洗濯禁止 |
- レインコートに付いている洗濯タグを確認する
- レインコートのボタンまたはファスナー閉め、畳んで洗濯ネットに入れる
- 洗濯機に洗剤を入れて、「弱水流コース」を選択する
- すすぎは通常の2倍、脱水はしない(洗剤残りは撥水性能の低下、脱水は防水透湿素材を傷めるため)
レインコートの手洗いでの洗い方
- タライにぬるま湯をはり、洗剤を溶かす
- レインコートを浸けて、優しく押し洗いする
- 洗剤が残らないようにしっかりすすぐ(洗剤残りは撥水性能の低下の原因になる)
レインコートの脱水方法
洗濯が終わったら、軽く水気を取りタオルドライしてください。
レインコートを脱水をすると、防水透湿素材を傷めるため可能性や、洗濯機の故障の原因となるので絶対に脱水は行わないように。
レインコートの干し方や乾燥機

外干しの場合
風通しの良い場所を選び、陰干しで自然乾燥させましょう。
ただし、長時間の直射日光は色あせの原因になるため注意。
乾燥機を使う場合
レインコートの撥水性能は、熱を加えることで元通りに整列する性質があります。
そのため、レインコートを自宅の温熱乾燥機で乾かすと、撥水性能を取り戻すことができます。
注意点として、コインランドリーなどの高温での乾燥は、レインコートの素材を傷める可能性があるため、中温の設定で行いましょう。
レインコートを脱いだ後のお手入れ方法

着用後のレインコートは、タオルで拭きハンガーにかけて干しましょう。
ですが、ニオイが気になる、泥汚れがついている、ベタつきがあるといった場合は、洗濯タグを確認し、手洗いすることをおすすめします。
水が染み込むレインコートの撥水性の復活方法

撥水性が低下する理由
レインコートの撥水性が低下する理由はいくつかあります。
使用や摩擦による劣化
レインコートは外部要因にさらされることが多いため、使用や摩擦によってコートの表面が損傷し、撥水性が低下します。
例えば、バッグやベルトとのこすれ、ハイキングや登山中のこすれなどが挙げられます。
汚れや油分の蓄積
レインコートの表面に汚れや油分が付着すると、撥水性が低下します。
雨に混ざった、空気中のホコリや汚れ、道路の汚れや油分がコートに付着することが原因です。
時間の経過
時間が経過するにつれて、レインコートの撥水処理剤が劣化し、効果が薄れます。これにより、撥水性が低下することがあります。
洗濯の誤り
洗濯方法に誤りがあると、撥水性が減少することがあります。
特に、過度な洗剤の使用や強力な洗濯機での洗濯は、コートの表面を傷つけ、撥水性を損なう可能性があります。
紫外線の影響
長期間にわたり、紫外線にさらされることで、レインコートの撥水性が低下することがあります。
特に、レインコートを長時間日光にさらすことは、撥水性に悪影響を及ぼす可能性があります
撥水性の復活方法
撥水性が低下したレインコートは、雨天時に水を効果的にはじきづらくなり、濡れるリスクが高まります。
そんな時に、撥水性を復活させる方法が以下の通りです。
ドライヤーを当てる
撥水性が低下した場合、レインコートを低温のドライヤーで温風をあてることで一時的に撥水性を回復させることができます。
乾燥機をかける
先程も説明したように、低温の設定で乾燥機に入れて乾かすことで、撥水性を回復させる手助けをすることができます。ただし、高温設定は避けましょう。
アイロンを当てる
低温設定でアイロンを使い、レインコートの表面を軽く温めることで撥水性が改善することがあります。
アイロンを使う際には、当て布をして直接レインコートにアイロンを当てないように注意。
撥水スプレー
撥水性を復活させるために市販の撥水スプレーまたは撥水剤を使用することができます。
撥水スプレーは、レインコートの表面に均等に吹き付けて乾かすことで、効果的に撥水性を回復させることができます。
スプレーの使用前に、レインコートのラベルや取り扱い説明書を確認しましょう。
レインコートの収納保管方法
畳んで収納袋に入れたままだと、折り目部分にダメージを与えてしまうので、湿気の少ない場所にハンガーにかけて保管しましょう。
クローゼットや引き出し、乾燥剤を置いておくことが役立ちます。
湿度の高い場所ではカビの発生が懸念されますので、特に注意が必要です。
レインコートのクリーニング料金相場

レインコートの撥水性が低下した場合は、クリーニング店で撥水加工を行うことができます。
クリーニング料金はサービス内容やレインコートのメーカー、素材によって異なりますが、大体1,000円〜2,000円程度。
撥水加工のみならず、染み抜きなどの希望がある場合は、料金の変動があるので事前にクリーニング店で申告しておきましょう。
いざ着ようと思った時に、撥水できていない・シミがあるといったことにならないよう、これまでのお手入れ方法を参考にしてみてくださいね。
投稿 プロが教えるレインコートの洗濯と撥水性の復活方法 は coromoé に最初に表示されました。