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プロが教える浴衣と帯の洗濯とカビやシミの落とし方

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浴衣と帯は日本の夏の伝統的な装いで、美しい柄や色使いが特徴です。

しかし、これらの華やかな衣装を長く美しく保つためには、適切な洗濯方法とケアが欠かせません。

また、湿気や季節の変化によって生じるカビやシミの問題も注意が必要です。

この記事では、プロの知識をもとに、浴衣と帯の洗濯方法からカビやシミの落とし方までをご紹介。

浴衣とは

浴衣は、日本の伝統的な着物で、夏季に着用される涼しい衣装です。

軽やかで涼しい着心地が特徴で、日本の夏祭りや花火大会、お祭り、夏のイベントなどによく着られます。

そのデザインは美しく、花や風景、抽象的な模様など、多彩で鮮やかな柄が描かれています。

浴衣は、着る人の体型に合わせて調整できる帯で締め上げられ、簡単に着脱できるため、日常的な着物としても人気があります。

また、浴衣はシンプルな作りで、着こなしの幅が広く、季節や場面に合わせてアレンジすることができます。

伝統的な浴衣は綿や麻から作られており、通気性が良く、夏の暑さにも適しています。

最近では、洗いやすい素材やデザインも増え、若い世代からも支持を受けています。

浴衣の洗濯の注意点やリスク

浴衣

浴衣を自宅で洗う際に、以下のような注意点を把握しておきましょう。

注意点

  • 洗濯タグを確認する
  • 色落ちチェック

洗濯タグを確認する

洗濯をする前に、必ず洗濯タグを確認しましょう。

洗濯タグには、浴衣を傷めずキレイに洗うために大切な洗濯方法が記載されています。

色落ちチェック

浴衣は色落ちしやすいです。

そのため、使う洗濯洗剤との相性を確認することが重要になります。

チェック方法はこちら。

  1. 白い布に洗濯洗剤をつける
  2. 浴衣の目立たないところをこする
  3. 白い布に浴衣の色が移ったら色落ちの可能性が高い(自宅での洗濯NG)

リスク

  • 色落ち
  • 色褪せ

色落ち

浴衣は鮮やかな柄と色使いが特徴です。

洗濯時に淡色と濃色を分けて洗わないと、色移りのリスクがあります。

洗濯前に必ず洗濯表示を確認し、同じ色合いの浴衣同士で洗濯することが大切です。

色褪せ

浴衣は美しい色合いが特徴で、紫外線にさらされると時間の経過とともに色が褪せてしまう可能性があります。

特に日光の強い日に浴衣を着用したり、洗濯物を外で干す場合には、紫外線に注意が必要です。

浴衣の自宅での洗濯方法

ドラム式洗濯機

浴衣の洗濯におすすめの洗剤

アクロン:公式■アクロン

アクロンは、浴衣の鮮やかな色や淡い色合いを守りながら、シルエットもキープ。

色合いやシルエット以外にも
「シワ・ヨレ」「型くずれ」「縮み」「色あせ」「毛玉予防」しながら
優しく洗い上げます。
エマール:公式■エマール

エマールで洗濯することで着用伸びやヨレを戻します。

また、ダメージリペア技術で浴衣のセンイを内側から補修。

界面活性剤ポリオキシエチレンアルキルエーテルで、
汗や皮脂汚れもしっかり落とします。

また、洗濯を行う前に必ず洗濯タグを確認しましょう。

洗濯表示 桶に30下に横棒2本は液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる桶に30下に横棒2本は液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
洗濯表示 桶に手は40℃を限度に手洗い可能桶に手は40℃を限度に手洗い可能
洗濯表示 桶に×は家庭での洗濯禁止桶に×は家庭での洗濯禁止

浴衣の洗濯機での洗い方

用意するもの
  • おしゃれ着洗剤
  • 洗濯ネット
シミが付いている場合、先にポイント洗いする

「浴衣の黄ばみやシミの漂白や落とし方」をチェック

浴衣を畳み、ピッタリサイズの洗濯ネットに入れる
洗濯機におしゃれ着洗剤を入れる
洗濯機は「ドライモード」脱水は1分に設定したら洗濯スタート

浴衣の手洗いのやり方

用意するもの
  • タライ
  • おしゃれ着洗剤
  • ぬるま湯
  • 洗濯ネット

シミが付いている場合、先にポイント洗いする

「浴衣の黄ばみやシミの漂白や落とし方」をチェック

タライにぬるま湯をはり、おしゃれ着洗剤を溶かす
浴衣を洗浄液に浸けて、優しく押し洗いする
ぬるま湯を2.3回替えてすすぐ

浴衣の脱水方法と脱水時間

洗い終わったら、浴衣を洗濯ネットに畳んで入れて、1分程度洗濯機で脱水しましょう。

脱水が終わったら入れっぱなしにせず、すぐに取り出します。

脱水時間が短く、水が落ちる場合はタオルドライをして水気を取ってください。

浴衣の場合は、ある程度水気が残っている方が、干した際に自重でシワが伸びキレイな仕上がりになります。

浴衣の洗濯のりの使い方

用意するもの
  • 洗濯糊
  • タライ
手洗い方法のSTEP4まで行う
タライに浴衣全体が浸かるぐらいの水をはり、規定量の洗濯のりを溶かす
浴衣を5分程度浸ける
洗濯ネットに畳んで入れて、洗濯機で1分脱水する

浴衣のカビの落とし方

湿気の多い季節や不適切な保管方法によって、白いほわほわとした白カビが発生していたという経験をされたことがある方も多いかと思います。

そんな時は、以下の方法をお試しください。

白カビの場合

室外の物干しに浴衣をかける
カビ部分を布で払う

カビが舞うのを極力防ぐために、優しく払うこと。

どうしても室内で作業する場合は、窓を全て開け長時間換気をする

カビの範囲が広い場合や、青カビ・黒カビの場合は、クリーニング店へ依頼しましょう。

浴衣の黄ばみやシミの漂白や落とし方

用意するもの
  • おしゃれ着洗剤
  • 汚れてもいいガーゼや柔らかい布
シミ部分におしゃれ着洗剤をつけて、10分程度置く
柔らかい布でシミ部分を軽く叩く
水ですすぎながらシミが落ちるまで繰り返す
シミが落ちたら、洗濯機または手洗いで洗濯する

浴衣に付いたファンデーション汚れの落とし方

浴衣の場合、強い合成洗剤を使うと色落ちしてしまう可能性があるので、ファンデーションのような油性性の汚れには「ベンジン」を使いましょう。

油性性の汚れとは

  • バター
  • 皮脂
  • ファンデーション
  • 口紅

ベンジンとは

原油から精製して作られた「揮発油」のことです。

油を溶かし出す作用があるので、家庭用の染み抜きで使われます。

ベンジンはドラッグストアで購入することが可能ですが、ベンジンは非常に揮発性が高いため、使用に際して注意が必要です。

注意事項

換気

ベンジンを使用する場合、よく換気された場所で使用しましょう。

火気禁止

ベンジンは高度に可燃性であり、火花や熱源から遠ざける必要があります。

染み抜き作業中には喫煙を禁止し、火気を絶対に近づけないようにしましょう。

手袋の着用

ベンジンは皮膚に触れると乾燥や刺激を引き起こすことがあります。

染み抜き作業時には適切な手袋を着用し、皮膚への接触を避けましょう。

適切な使用量

ベンジンは浴衣に直接塗布し、少量から始め、染み抜きの効果を確認しながら徐々に増やすようにしましょう。

ファンデーション汚れの落とし方

用意するもの
  • ベンジン
  • 汚れてもいいバスタオル
  • 汚れてもいいガーゼや柔らかい布
バスタオルを敷いて、その上に浴衣を広げる
柔らかい布にベンジンを染み込ませる
シミ部分を軽く叩く
汚れが溶け出し、柔らかい布に移ってきたら常にキレイな面でシミを叩く
ベンジンで濡れた場所と乾いている場所の境目を叩いて輪郭をぼかす
「浴衣の手洗いのやり方」を行う

通常の洗濯で落ちない浴衣の臭い取り

カビや食べ物のニオイ

スチームアイロンのスチームを当てて、半日〜2.3日程度風通しの良い場所で干すと改善することがあります。

スチームアイロンは、浴衣に直接触れないように5㎝程離して当てましょう。

樟脳のニオイ

タンスから取り出し、半日〜2.3日程度風通しの良い場所で干すと改善することがあります。

まだニオイが気になる場合は、扇風機やドライヤーの風を当てることでニオイが臭いを飛ばすことができます。

浴衣のおすすめ洗濯頻度

浴衣のおすすめ洗濯頻度は、素材や着用状況によって異なりますが、浴衣は通気性が高い素材であり、汗をかいた後でも比較的早く乾燥するため、毎回の着用後に洗濯する必要はありません。

着用後の手入れ

浴衣を着た後は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で干しましょう。

これにより、湿気や臭いが軽減されます。

また、浴衣の染みや汚れがある場合は、着用後に柔らかいブラシなどで軽く払い、汚れを取り除きましょう。

保管前の注意

シーズンが終わる際、浴衣を保管する前に必ず洗濯しておくことが重要です。

これにより、未洗濯のまま保管した場合に発生する虫食いやシミのリスクを軽減できます。

浴衣の洗濯頻度は、個々の着用状況や気候条件に応じて変わることがあります。

しかし、毎回の洗濯を避け、着用後の手入れを怠らず、シーズン終了前にきちんと手入れをすることで、浴衣の美しさと耐久性を保つことができます。

浴衣の帯の洗濯方法

浴衣

前提として、浴衣の帯は、型崩れを防ぐために頻繁に洗濯しないようにしましょう。

また、正絹や金糸、レーヨンが使われている帯は自宅で洗うことができないので、クリーニング店へ依頼することをおすすめします。

浴衣の帯の洗濯機での洗い方

用意するもの
  • おしゃれ着洗剤
  • 洗濯ネット
帯の洗濯タグを確認する
畳んで洗濯ネットに入れる
洗濯機におしゃれ着洗剤を入れる
洗濯機は「ドライコース」脱水は1分程度に設定したらスタート

浴衣の帯の手洗いのやり方

用意するもの
  • タライ
  • おしゃれ着洗剤
  • ぬるま湯
  • 洗濯ネット
タライにぬるま湯をはり、おしゃれ着洗剤を溶かす
帯を浸けて、優しく押し洗いする
2.3回ぬるま湯を替えてすすぐ
水気を軽く取り、畳んで洗濯ネットに入れたら洗濯機で1分程度脱水する

浴衣や帯の干し方と乾燥機

干す

洗濯が終わったらすぐに取り出し、手で叩いてシワを伸ばします。

干す時は、洗濯バサミを使うと跡がついてしまうので、平干しネットを使って平らな状態で干すとキレイな仕上がりになります。

乾燥機は帯を傷めるため使わないようにしましょう。

浴衣のシワの伸ばし方とアイロンの掛け方

アイロン

アイロン不要の浴衣のシワの伸ばし方

浴衣の脇縫いを合わせて縦半分に畳む(前身頃が外側を向くように)

袖も重ねる

袖を身頃側に畳む
裾を肩山のラインに重ねる
布団の下に敷いていつも通り寝る

マットレスで下に敷けない場合は、浴衣を段ボールと汚れ防止のキレイな厚紙と一緒に挟んで、座布団の下などに敷いて過ごしてみてください。

浴衣のアイロンの掛け方

こちらは畳みながらアイロンをかけていくイメージです。

表を向けて、浴衣の首が左側にくるようにアイロン台に置く
脇縫を合わせて、おくみ線から襟を外側に折る
向こう側の上部からアイロンをかける

裾側まで浴衣をずらしながらアイロンをかけましょう

手前側同じようにアイロンをかける
手前の襟に向こう側の襟をかわ重ね合わせて揃える

首部分は中に織り込む

向こう側の脇縫と手前の脇縫を重ね合わせる
背面にアイロンをかける

裾側まで浴衣をずらしながらアイロンをかけましょう

裏を向けて同じようにアイロンをかける
両袖にアイロンをかける
片方の袖を内側に畳み、裾を首部分に折りたたむ
裏返して、もう片方の袖を内側に畳んだら完成

浴衣の収納保管方法

COROMOEクローゼット衣替え

浴衣は不織布カバーに入れて保管

不織布カバーは湿気を通しにくいため、浴衣を湿気から保護し、カビやシミの発生を防ぎます。

また、虫食いや汚れから浴衣を守ります。

浴衣は繊細な衣装で、美しさを保つために適切な保管が重要です。

不織布カバーを使用することで、浴衣の長寿命を確保し、次回の着用時に美しい状態で楽しむことができます。

浴衣をハンガーで吊るす

ハンガーに浴衣を干す時は、バスタオル用ハンガーが便利です。

バスタオル用のハンガーはサイドが伸び縮みできるものや、元々長めに作られているタイプでもどちらでもOK。

浴衣のクリーニング料金相場と日数や時間

クリーニング

浴衣のクリーニング料金は一般的に1,000円から4,000円程度の相場があります。

クリーニングにかかる時間や日数は通常、3日から1週間程度ですが着用予定がある場合は、余裕をもってクリーニング依頼しましょう。

また、長期保管前にクリーニングをおすすめします。

これにより、汚れや虫害から浴衣を保護し、次回の着用時に美しい状態で楽しむことができます。

ただし、一部の浴衣には「きせ(化粧細工)」と呼ばれる、縫い目が見えないような装飾が施されている場合があり、これらの部分は機械仕上げやクリーニングによって取れる可能性があるため、事前にクリーニング業者に確認することが重要です。

浴衣のクリーニングは、専門のクリーニング業者に依頼することが一般的で、料金や納期は業者によって異なるため、詳細な情報は事前に確認することが大切です。

投稿 プロが教える浴衣と帯の洗濯とカビやシミの落とし方coromoé に最初に表示されました。


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