快適な服装として定番の一つであるTシャツ。
しかし、洗濯しても不快な臭いが取れないことに悩まされることがる方も多いかと思います。特に汗をかきやすい季節や運動後などは、気になるニオイが気持ちの良い着心地を台無しにしてしまうことも。
そんな頭を悩ませるTシャツの臭いに対処するためには、ただ単に洗濯するだけでは不十分です。
そこで、これから効果的な対策を一挙にご紹介します。これらの方法は、洗濯だけでは取り切れない難しい臭いにも対応し、快適な着用感を取り戻すのに役立つはずです。
自信を持ってTシャツを着るために、これらのヒントを実践してみてみることで不快な臭いとはオサラバし、常に快適な状態でTシャツを楽しみましょう。
洗っても臭いTシャツの原因
【臭い原因チェックリスト】
- 洗濯機の掃除をしていない(半年以上)
- お風呂の残り湯を使用している
- 衣類やタオルを濡れたまま洗濯機に入れて長時間放置している
- 洗濯機を蓋を常に閉めたままにしている
こちらのチェックに当てはまった場合は、洗濯機が臭いの原因となっている可能性があります。
洗濯機の掃除は、2.3ヶ月に1回を目処に行いましょう。
- 割と同じ服ばかり着用している
- 特定の衣類のみ臭う
- 汗っかきである
- 着用しているうちに臭いがきつくなってくる
こちらのチェックに当てはまった場合は、繊維の隙間に入り込んだ雑菌が原因となっている可能性があります。
特定の衣類が臭う場合は、これから紹介する方法を実践することで臭いの改善が期待されます。
- 部屋干しが多い
- 狭いスペースに洗濯物を詰めて干している
- 部屋の換気をあまりしていない
- 安価な洗濯洗剤を使用している
こちらのチェックに当てはまった場合は、生乾きが臭いの原因となっている可能性があります。部屋干しする際は、換気を行い空気が回るようにサーキュレーターなどを活用しましょう。
また、ドラッグストアやスーパーなどでもお手軽に部屋干し用洗剤や衣類用除菌スプレーが豊富に販売されています。
【部屋干し用洗剤】
室内で洗濯物を干す際に生じる、生乾き臭やカビの発生を防ぐ効果が期待できます。湿気の多い時期や、外で干すスペースが限られている場合でも、部屋干しを快適に行うための選択肢として人気を集めています。
また、洗剤の種類によっては柔軟剤としても利用できるため衣類の柔軟性を保ちながら、消臭効果を得ることもできます。
【衣類用除菌スプレー】
洗濯後に衣類に直接スプレーするだけで、細菌や雑菌の繁殖を抑えることができます。
特に汗をかきやすい部位や、季節的に洗濯が十分でない場合に重宝され、消臭効果も期待できるため、衣類の嫌な臭いを気にせずに着用できるようになります。
【原因】
- 汚れや皮脂、汗
- 生乾き臭(部屋干し臭)
- 古着臭
- 洗濯槽の汚れ
- 加齢臭
■汚れや皮脂、汗
Tシャツについている汚れや皮脂、汗がそのまま放置されると、細菌の繁殖が始まります。
特に脇、首周り、背中などは汗腺が集中している部位でありここに存在する細菌が臭いの主要な原因となります。
実は、汗自体は「無臭」なのでこれらの部位に溜まった汚れが細菌の栄養源となり、不快な臭いの元凶となります。
■生乾き臭(部屋干し臭)
湿ったままのTシャツを長時間放置すると、生乾き臭が発生します。
特に梅雨や多湿な季節、室内で部屋干しをする際に起こりやすい現象で、湿気を帯びた状態が持続するとカビや細菌の繁殖を招き、その結果、Tシャツに嫌な臭いがこびりつくこととなります。
■古着臭
長期間着用しているTシャツは、時間とともに古着臭を発することがあります。この臭いは、主に洗濯や消臭対策が不十分なために発生します。
また、衣服の繊維に付着した汚れや皮脂が、経年劣化や乾燥不足によって細菌の発生を引き起こし、古着独特のにおいとなることがあります。
■洗濯槽の汚れ
洗濯槽自体に汚れがたまると、洗濯したTシャツにもその微細な汚れが移ることが考えられます。洗濯槽の清掃を怠ることは、臭いの要因となるため定期的なメンテナンスが重要です。
■加齢臭
年齢を重ねると、皮膚から発せられる加齢臭が気になることがあります。
この臭いは個人差がありますが、Tシャツに加齢臭がこびりつく場合は体の清潔を保ちつつ、消臭対策にも注意を払うことが必要です。
洗っても臭いTシャツの臭いの取り方

- 煮沸する
- 酸素系漂白剤を使う
- 次亜塩素酸水で除菌
- 重曹につける
- 乾燥機にかける
- 2.3年着たら捨てる
煮沸
煮沸は、古くから衣類の消毒・除菌に使われる方法です。「熱湯消毒」とも呼ばれることがありますが、煮沸消毒と熱湯消毒には微妙な違いがあります。
煮沸消毒:80度以上のお湯で10分以上煮る
熱湯消毒:80度以上のお湯を10秒以上かける
ただし、素材によっては高温の熱湯が生地を傷める・色落ちするなどの可能性もあるため注意が必要です。
酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤は、酸素を放出して汚れを分解する成分を含んだ漂白剤です。洗濯時に使用することで、頑固な汚れや臭いを効果的に取り除くことができます。
ただし、漂白剤は強力なためTシャツの色や素材によっては変色やダメージを与える可能性があるため、事前にパッチテストを行い使用上の注意を守ることが重要です。
次亜塩素酸水で除菌
次亜塩素酸水は、殺菌・除菌効果があるためスプレーボトルに入れてTシャツにかけるだけで効果的な消臭が期待できます。
さらに、洗濯槽のお手入れにも使えますが、スプレー後は必ず洗濯槽を拭き取ることを忘れないようにしましょう。次亜塩素酸水は比較的安価に手に入るため家庭に常備しておくと便利です。
重曹につける
重曹は、中性ながらも消臭・除菌効果があるため、Tシャツに臭いがこびりついた場合に活用できます。
色物のTシャツに使用する場合は、褪色の可能性があるため、注意が必要です。
乾燥機にかける
乾燥機を使用することで、湿ったまま放置してしまうことを防ぎ、細菌の繁殖を抑えることができ、乾燥機の熱によって微細な細菌も除去されるため、衛生的な状態を保つことができるでしょう。
2.3年着たら捨てる
Tシャツは長く着用することで、洗濯や消臭対策でも完全に取り除けない臭いが染み付いてしまうことがあります。
特に汗をかきやすい部位には臭いが残りやすいため、2年から3年程度の着用を目安に新しいTシャツに買い替えることを検討しましょう。
Tシャツの臭いの予防方法

- 肌着を着用する、肌を清潔に保つ
- アイロンをかける
- 洗濯時に余裕をもって洗う
- 溜め込まずにすぐに洗濯する、温水を使う
- 部屋干しでも風通しの良いところに干す
- 洗濯槽を掃除する
- お風呂の残り湯は洗いに使い、すすぎには使わない
■肌着を着用する、肌を清潔に保つ
Tシャツをより長く清潔な状態に保つためには、肌着を着用することがおすすめです。
タンクトップや機能性インナーなどの肌着を利用することで、Tシャツと直接肌が触れることを防ぎ、汗や皮脂の吸収を助けます。さらに、日々の入浴を欠かさず、肌を清潔に保つことも重要です。
■アイロンをかける
Tシャツをタンスなどに収納する前に、アイロンをかけることで臭いの予防に役立ちます。
煮沸と同じ原理で、高温によって雑菌の繁殖を抑える効果があり、特に脇や首周りなど臭いが気になる部位に重点的にアイロンをかけると効果的です。
■洗濯時に余裕をもって洗う
洗濯する際には、たくさんの衣類を一度に詰め込まず余裕をもって洗濯することが大切です。
たくさん入れると、衣類同士がこすれることで摩擦が発生し、しっかり汚れを落としきれない可能性があります。洗濯機の使用量を適切に調節し、しっかりと洗い流すことが臭い予防に役立ちます。
■溜め込まずにすぐに洗濯する、温水を使う
着用後は、溜め込まずに早めに洗濯するよう心掛けましょう。
汗や皮脂などの汚れが放置されると、臭いの元となる細菌が繁殖しやすくなります。また、洗濯時にはできるだけ温水を使用すると、細菌をより効果的に除去できます。
■部屋干しでも風通しの良いところに干す
部屋干しをする場合でも、風通しの良い場所にTシャツを干すことが大切です。湿気がこもらないように窓を開けたり、換気扇を回したりして部屋の空気を循環させることも有効です。
■洗濯槽を掃除する
洗濯槽は、こまめに掃除することで衛生的な状態を保つことが重要です。
また、普段からの心がけとして「洗濯が終わったらすぐに衣類を取り出す」「洗濯機の蓋を開けておく」「次の洗濯まで洗濯機の中には何も入れない」といった対策を取り入れましょう。
■お風呂の残り湯は「洗い」に使い、「すすぎ」には使わない
お風呂の残り湯は、洗濯に使うと環境にも優しく水道代の節約にもつながります。Tシャツを洗う際には、洗剤を使った洗いには残り湯を利用しましょう。
しかし、すすぎの際には清潔な水を使うことが大切です。しっかりと汚れを洗い流すことで、洗濯したTシャツが清潔で快適な状態を保つことができます。
これらの方法を組み合わせて実践することで、洗っても臭いが取れないTシャツの嫌な臭いを根本的に解消することができます。
快適な着心地を取り戻し、自信を持ってTシャツを着ることができるようになるためにも日常の洗濯習慣や除菌対策に注意を払いながら、常に清潔で快適な衣類を楽しんでください。
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