Tシャツは、そのシンプルで快適なデザインから日常生活やカジュアルな場面で広く愛用されています。
しかし、何度も着用するうちに襟首がよれてしまうことは、多くのTシャツ愛好家にとって頭の痛い問題です。
そのよれた襟首は、全体の外見をだらしなく見せてしまうだけでなく、着心地やスタイリングにも影響を与えてしまいます。
では、なぜTシャツの襟首はよれてしまうのか、またどのようにしてこの問題を解決すればよいのか、ここではプロの視点から、襟首がよれる原因と直す方法を詳しく解説していきます。
これらのアドバイスを実践すれば、あなたのTシャツはいつもの美しい姿を取り戻し、快適な着心地を保つことができるでしょう。
Tシャツがよれる原因
【Tシャツの特徴】
Tシャツの生地は、縦糸と横糸を交互に編み込んで作られています。
この構造は、柔らかく伸縮性があり快適な着用感ではありますが、一方で首周りが横に伸びると縦糸と横糸の間に微細な隙間ができてしまいます。
これが、Tシャツの襟首がよれてしまう原因となり、生地が波打ったような状態になってしまうのです。
【よれる原因】
- 洗濯の時
- 引っ張りや無理な取り扱い
- 長時間同じ姿勢での着用
- 脱ぐ時
- 干す時
■洗濯の時
まず一つ目は洗濯です。洗濯機でTシャツを洗う際に強力な水流や摩擦が生地に加わると、縦糸と横糸の間の隙間が広がり襟首がよれる可能性が高まります。
■引っ張りや無理な取り扱い
脱着時に無理な力をかけたり、襟首を引っ張ったりすることで生地が伸びたり歪んだりしてしまいます。無理な取り扱いはTシャツの形状を崩す原因となります。
■長時間同じ姿勢での着用
デスクワークや車の運転など、長時間同じ姿勢で過ごすことでTシャツに圧力がかかり、よれを引き起こすことがあります。
■脱ぐ時や干すとき
襟首を引っ張ってTシャツを脱ごうとすると生地が歪みやすくなります。
また、汗をかいたり、水に濡れたままTシャツを脱ぐと、生地が弱って伸びやすくなるので、洗濯し終わった後のTシャツを干す際に、ハンガーの通し方を雑にすると、よれの原因につながります。
Tシャツがよれない為の洗濯の予防方法

- 輪ゴムで止める
- 洗濯ネットを使う
- 手洗いコース
- 脱ぐ時に注意する
輪ゴムで止める
洗濯する前に、1番よれやすいTシャツの首元を輪ゴムでくくって固定します。これにより、洗濯機内での摩擦や引っ張り合いが軽減され、縦糸と横糸の間の隙間が広がるのを防ぐことができます。
洗濯ネットを使う
洗濯ネットは、洗濯物を保護するための便利なアイテムです。
Tシャツを洗濯ネットに入れて洗濯機に入れることで、強い水流や他の衣類との擦れを防ぐことができ、Tシャツの襟首がよれるリスクを軽減することができます。
手洗いコース
洗濯機を使用する場合は、「手洗いコース」を選びましょう。
手洗いモードはTシャツの生地にやさしく汚れを落とすことができます。これにより、Tシャツの形や質感を保ちつつ、よれを防ぐことができます。
脱ぐ時に注意する
襟首を引っ張るような行為は生地に負担をかけ、よれの原因となるため、無理な力で一気にTシャツを脱がないようにしましょう。
ゆっくりと片手ずつ脱ぐことで、襟首や袖口の形状を保ちやすくなります。
Tシャツがよれない為の乾燥機や干し方

Tシャツを干す際には、ハンガーを裾側から入れて首元から出すようにしましょう。これにより、襟首部分に余計な圧力がかからず、よれを防止できます。
よれよれのTシャツを復活させる直し方

- スチームアイロンを使用する
- 氷水に浸ける
- ドライヤーを当てる
- リメイクする
スチームアイロンを使用する
スチームアイロンで蒸すことにより、生地を緩め襟や袖口を指先で整えると形を取り戻しやすくなります。
この時アイロンはスライドさせない。またプリントがある場合は直接当てないようにする
氷水に浸ける
ドライヤーを当てる
アイロンがない場合、ドライヤーを代用することもできます。
リメイクする
重度のよれは復活が難しい場合があります。
その場合は、思い切ってTシャツをリメイクして新たな形にすることで着用可能になることもあります。リメイクの方法はTシャツのデザインや素材に応じて異なりますが、工夫次第で新しいアイテムに生まれ変わらせることができます。
素材やデザインによって復活の効果が異なるため、用途や大切なTシャツであればプロに相談することがおすすめです。
また、アイロンやドライヤーを使う際は慎重に取り組むことが大切です。
よれを予防するためにも、洗濯や着用時の注意を忘れずに行い、Tシャツを長く楽しむことを心掛けましょう。
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