ヨーグルトや牛乳などの乳製品の汚れは、衣類についても目立つことが少なく、残るようなシミになりにくいもののように思いがちですが、時間がたつにつれて黄色から茶色いシミへと変化し、取れにくいシミになってしまいます。
そのまま放置してしまうと、カビや変色の原因になってしまいますので、ヨーグルトや牛乳のシミが服についてしまった時は、なるべく早く汚れを落とすことがもっとも大切です。
ヨーグルトや牛乳の成分とシミが取れない理由
ヨーグルトや牛乳などは動物性タンパク質です。
この動物性タンパク質は、熱を加えると固まる性質を持っていて、一度固まってしまうと繊維の奥深くまで染み込んでいってしまい、どんどん落ちにくくなってしまいます。
汚れが残っている状態でアイロンをかけたり、高温の乾燥機に入れたりしてしまうと、タンパク質が固着してしまい、落とすのが困難になってしまいますので注意が必要です。
さらに、ヨーグルトや牛乳は栄養価がとても高いため、このタンパク質汚れを放置すると、雑菌や微生物が繁殖してしまいます。
ヨーグルトや牛乳のシミが服についてしまった時は、とにかく早く落とすことが大切です。
ヨーグルトや牛乳の染み抜き方法
ヨーグルトや牛乳の染み抜きを始める前に、洗濯表示を確認して下さい。
桶に40は液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯できる | |
桶に手は40℃を限度に手洗い可能 | |
桶に×は家庭での洗濯禁止 |
手洗いマークは手洗いで、家庭での洗濯禁止はクリーニングへ依頼しましょう。
ヨーグルトや牛乳の染み抜きに必要な物
- 中性洗剤
- 歯ブラシ
- 40℃以下のぬるま湯
ヨーグルトや牛乳の染み抜き手順
素材によっては水で洗えないものもあるので、自宅で洗濯可能な衣類なのかを洗濯表示で確認してから、シミ抜きを行うようにしましょう。
1.ヨーグルトや牛乳をこぼしてしまったら、まずはすぐに水洗いします。ヨーグルトのシミの場合はあらかじめ、ティシュでヨーグルトを軽く拭きとってから水洗いしましょう。
2.シミの部分に中性洗剤をかけます。
3.歯ブラシでシミ部分を優しくトントンと叩きます。
4.40℃以下のぬるま湯ですすぎます。
5.シミが落ちていれば、ふつう通り洗濯機で洗いましょう。
タンパク質はお湯で固まってしまう性質がありますので、40℃以下のぬるま湯で洗うようにしましょう。
ゴシゴシ擦ってしまうと衣類の繊維を傷めてしまいます。また、汚れが繊維の奥に入り込んでしまい落とすのが困難になってしまいますので、かならず歯ブラシで優しく洗うようにしてください。
時間が経ったヨーグルトや牛乳のシミの落とし方
用意する物
- 粉末酵素入り洗濯洗剤
- 液体酸素系漂白剤
- 重曹
- 小皿などの容器
- 歯ブラシ
- タオル
手順
1.小皿などの容器に、洗剤・漂白剤・重曹を1:1:1の割合で混ぜ合わせます。
2.シミ部分の裏側にタオルをあて、歯ブラシで混ぜ合わせた洗剤を塗っていきます。
3.トントンと軽く叩くようにしながら、生地に溶剤を馴染ませていきましょう。
4.水またはぬるま湯ですすぎ、シミが落ちているかチェックします。シミが残っている場合は再度洗剤を塗り、10分程度放置します。
5.シミが落ちていれば、ふつう通り洗濯機で洗いましょう。
アルカリ性はタンパク質を溶かす性質があるため、ウールやシルクなどの動物性の素材は痛めてしまう可能性があるので注意しましょう。
ヨーグルトや牛乳のシミの応急処置
シミは少しでも早い処置が肝心です。正しい方法で応急処置をすることによって、帰宅後の洗濯でシミを落としやすくすることが出来ますので覚えておきましょう。
1.ティッシュや紙ナプキンで、シミの水分を十分に吸い取ります。
2.シミの裏側に乾いたティッシュなどをあて、水で濡らしたティッシュでシミ部分を軽くトントン叩き、シミを移していきます。
3.乾いたティッシュなどで水分をしっかり吸い取ります。
水が使えない場合は、ティッシュなどでシミ部分を挟み、シミの水分をしっかりとふき取ります。シミを残さないためには、自宅に帰ってからなるべく早く、シミ抜きを行いましょう。
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