Quantcast
Channel: coromoé
Viewing all articles
Browse latest Browse all 200

プロが教えるデニムのシミやカビの洗濯方法や落とし方

$
0
0

デニムは丈夫でスタイリッシュな素材として人気がありますが、特殊な染料や加工が施された厚手の生地なので、シミやカビが発生した際は適切な対処が必要です。

これから、プロが教えるデニムのシミやカビの洗濯方法や落とし方について詳しくご紹介します。

デニムのシミの洗濯方法や落とし方

シミは一般的に「水溶性」と「油溶性」の2つの主要な種類に分類されます。それぞれの種類について説明します。

水溶性のシミ

水を使って比較的簡単に取り除くことができるタイプのシミです。

水溶性シミは、食品や飲み物のシミ(例: コーヒー、紅茶、ジュース)、墨、インク、汗、葉緑素(草や葉っぱのシミ)などが該当します。

一部の頑固な水溶性シミには、専用のシミリムーバーや漂白剤を使うこともありますが、素材によっては色落ちや変色のリスクがあるため注意が必要です。

油溶性のシミ

油溶性シミは、油や脂質が原因となるシミであり、水だけでは取り除くことが難しいタイプのシミです。

例えば、バター、油、グリース、化粧品、リップスティックなどが油溶性シミに該当します。

シミの種類によって適切な取り扱い方法が異なることと、シミが乾燥してしまうと取り除きにくくなるため、素早く対処することが重要です。

なかなか落ちない油溶性シミ

デニムについた油汚れがなかなか落ちづらい原因は、油が繊維の奥に入り込む性質があるからです。

デニムは通常、厚手の綿製生地で作られており、その繊維の間に微細なスペースが存在します。このスペースに油が浸透し、繊維にしみ込むことで油汚れが発生します。

繊維の奥深くに入り込んだ油汚れは、一般的な洗剤や水で簡単には取り除くことができません。通常の洗濯方法だけでは油汚れが残り、デニムの表面にシミとして残ってしまう可能性があります。

そのため、デニムに付着した油汚れを効果的に取り除くためには、専用の油汚れ用洗剤やプレトリートメント剤を使うことがおすすめです。

また、油汚れを取り除く前に、汚れをこする前に落とすようにすることも重要です。摩擦によって油汚れがさらに繊維に浸透しやすくなるため、優しく拭き取るか、吸収性の高い紙タオルや布を使用して汚れを吸い取ることが大切です。

【デニムに血液のシミがついた場合】

血液はタンパク質の汚れのため、酵素系粉洗剤を使用すると効果的です。

まず、血液のシミに水を少量加え、酵素系粉洗剤を直接シミに塗ります。その後、しばらく放置し、洗濯機で通常の洗剤と一緒に洗濯します。さらに、酸素系漂白剤を使用することで、頑固な血液のシミを取り除くことができます。

ただし、使用前に洗濯表示を確認し、素材に適しているかどうかを確認してください。

時間が経ったデニムのシミの染み抜き方法

手洗い 押し洗い
タライに30度〜35度のお湯をはる
染み部分に食器洗剤を直接垂らす

範囲が狭い場合は、歯ブラシなどに洗剤をつけてシミ部分を軽く叩いて馴染ませる

ぬるま湯でよくすすぐ

落ちていなければSTEP2を繰り返す

シミが取れたら中性洗剤を使って洗濯する

デニムにカビが生える原因と予防対策

カビ 掃除

【カビの原因】

カビの原因は、主に洗濯をしていないことと高温多湿な環境です。以下にそれぞれの要因について説明します。

■洗濯をしていない

衣類や布地が長時間汚れたままで放置されると、微生物が繁殖しやすくなります。特に汚れたままの衣類を湿った状態で保管した場合、カビの発生リスクが高まります。

洗濯を怠ることで衣類の繊維についた汚れや皮脂がカビのエサとなり、カビが繁殖してしまう原因となります。

■高温多湿

カビは湿度の高い環境で繁殖しやすく、特に高温多湿な場所ではカビが発生しやすくなります。衣類を保管するクローゼットや押入れなどの密閉された空間や、夏場の湿度の高い季節などは特に注意しましょう。

【カビの種類】

カビの種類には、一般的に白カビと黒カビの2つがあります。

■白カビ

白カビは一般的に湿度の高い環境で発生しやすく、主に繊維や木材などの有機物表面に発生します。白っぽい見た目をしており、湿度が高い場所や換気の悪い場所でよく見られます。

■黒カビ

黒カビは一般的に湿度の高い環境や水漏れがある場所で発生しやすく、主に壁や天井、タイルなどに見られます。

カビは健康に悪影響を与える可能性があり、衣類や布地にもダメージを与えることがあります。そのため、高温多湿な場所では湿気対策や適切な換気を行い、洗濯をする際には適切な洗剤を使用してカビの発生を防ぐようにしましょう。

【カビの予防法】

カビの予防には以下のような対策を行うことが重要です。

  • クローゼットや押入れの掃除
  • 換気と除湿
  • 着用後は洗濯する
  • 洗濯槽の掃除

クローゼットや押入れの掃除

埃や汚れがたまることで湿度が上昇し、カビの発生を促すことになるため定期的にクローゼットや押入れを掃除しましょう。

掃除時には、拭き掃除や掃除機を使用して埃を取り除き、衣類や布地の間に湿気がこもらないように注意しましょう。

換気と除湿

カビは湿度の高い環境で繁殖しやすいため、換気や除湿を行うことが大切です。

衣類を保管するスペースでは、定期的に換気を行い新鮮な空気を取り入れましょう。また、湿気の多い季節や場所では、除湿機や湿気取りグッズを使用して湿度をコントロールすることが効果的です。

着用後は洗濯する

着用したままの衣類を放置すると、汗や皮脂が付着し、カビの発生リスクが高まります。特に汗をかいたスポーツウェアや濡れた衣類は、早めに洗濯して乾かすことが重要です。

洗濯槽の掃除

洗濯機の洗濯槽もカビの発生源となることがあるため、定期的に洗濯槽の掃除を行いカビや汚れを除去しましょう。

専用の洗濯槽クリーナーを使用するか、重曹や酸素系漂白剤を溶かした水を使用して洗濯槽を清潔に保ちます。

デニムに生えたカビの洗濯方法や落とし方

デニム

【カビがひどくない場合】

天日干しによって太陽の光や風に当てることで白カビを乾燥させたあと、硬めのブラシを使ってこすることで、カビの菌糸を除去することができる場合があります。

ブラシを使う際には、適度な力でこすることでカビを落としましょう。ただし、カビが織り込まれた繊維の奥深くに侵入している場合や、衣類や布地がデリケートな素材である場合は注意が必要です。適切な力と方法でブラシを使用し、素材にダメージを与えないように注意してください。

また、天日干しとブラシでのこする方法は、一部の白カビに対して効果的ですが、完全に取り除けるわけではありません。

カビの根っこや胞子は目に見えないため、カビの再発を防ぐためには適切な洗濯や予防策が必要なため、定期的な洗濯や適切な保管環境の管理を行い、カビの発生を最小限に抑えるようにしましょう。

もしカビの発生が頻繁に起きる場合には専門家に相談することもおすすめです。

【上記方法で取れない場合】

用意するもの

・マスク

・硬めのブラシ(歯ブラシ可)

・タオル

・中性洗剤

・スポンジ

・ぬるま湯

カビを吸い込まないためにマスクは必ず着用し、室外で作業しましょう。

カビを歯ブラシで擦る
ある程度カビが取れたら一旦タオルで拭き取る
スポンジを軽く濡らして中性洗剤をつける
カビ部分をスポンジで擦る
水で軽く揉み洗いする
裏返しにして日が当たる場所に1時間ほど干す

デニムの染み抜きやカビ取りのクリーニング料金相場

デニム

デニムの染み抜きやカビ取りのクリーニング料金相場は、一般的に500円から800円程度が相場とされています。

染み抜きやカビ取りの料金は、クリーニング店のサービス内容や品質、店舗の規模などによっても異なる場合があります。特殊な染みや頑固なカビの場合は追加料金が発生することもあるため、事前にクリーニング店に確認しましょう。

投稿 プロが教えるデニムのシミやカビの洗濯方法や落とし方coromoé に最初に表示されました。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 200

Trending Articles