洗う衣類の素材によって、合う洗剤はそれぞれ異なります。ダウンは表生地と中の羽毛など、異素材のアイテムを洗うため洗剤選びは重要です。
今回は、ダウンの洗濯におすすめの洗剤や柔軟剤をご紹介します。それぞれの特徴をチェックしながら、自分に合った洗剤を選びましょう。
ダウン専用の洗剤と通常の洗濯洗剤の違いとは?
普段使っている洗濯洗剤のほとんどは弱アルカリ性の洗剤です。アルカリ性は油や皮脂といった酸性の汚れに強く、タンパク質を溶かす性質があります。洗浄力が高いため、素材によっては色落ちや、風合いが変化する可能性があります。
ダウンの羽毛は、人の髪の毛と同じタンパク質で出来ているため、通常の洗濯洗剤(アルカリ性洗剤)で洗うと、羽毛のタンパク質にダメージを与えてしまいます。
また、羽毛は油脂でコーティングされていて、この油脂が撥水効果と、羽毛に空気を含むように膨らませる効果を持っています。
洗剤で油脂が落ちてしまうと、乾燥したときに羽毛が膨らまず束のようになって固まってしまい、保温力が落ちてしまいます。
一方、ダウン専用の洗剤は、羽毛に必要な油分を残したまま、生地の汚れはもちろん羽毛の汚れもしっかりと取り除いてくれます。
羽毛にかかるダメージを抑えながら、羽同士の絡み合いを防いで洗い上げることができるため、羽毛が空気をしっかりと含み、暖かさをキープしてくれます。
ダウンの洗濯におすすめの洗剤
いつもの洗濯洗剤をダウンの洗濯に使用すると、ボリュームがなくなるだけでなく、縮みや色あせの原因にもなります。
おしゃれ着用の中性洗剤でも洗うことができますが、ダウン専用洗剤も多数販売されています。リスクを減らしダウンを守るためにも、専用洗剤の使用をおすすめします。
Sin(シン) ダウンジャケット専用洗剤

出典:Sin
老舗洗剤メーカーと共同開発したダウンジャケット専用洗剤です。
ダウンを傷めず汗や皮脂汚れなどをしっかり落とすことによって、ダウンがふかふかになり保温力が回復します。
ユーカリの爽やかな香りですが、洗濯後にはほとんど匂いは無くなるので、強い香りが苦手な方にもおすすめです。
NIKWAX(ニクワックス) ダウンウォッシュダイレクト

出典:NIKWAX
撥水ダウン、通常のダウンの両方に使用可能で、羽毛に必要な油分を残したまま生地の汚れまでパワフルな洗浄力で除去してくれます。すぐれた撥水効果をもたらし、人体と環境に無害で安全に使用できます。
Grangers(グランジャーズ) ダウンウォッシュコンセントレート

出典:グランジャーズ
洗濯機に直接投入するタイプの水性クリーナーです。ダウンのふくらみを損なうことなく、臭いと汚れを落とします。抗菌効果があり、香料など余計な成分を含まないので環境にとてもクリーンな商品です。
Grangers(グランジャーズ) ダウン 2イン1 ウォッシュ&リペル

出典:グランジャーズ
「ダウンウォッシュコンセントレート」と同じブランドで、こちらは洗浄と同時に撥水加工を施してくれます。
長年の研究開発から生まれた、独自の撥水成分「アクリルポリマー」を採用しています。撥水性と耐久性、透湿性を備えながら環境にも人体にも優しい商品です。
mont-bell(モンベル) D.メンテナンスダウンクリーナー

出典:モンベル
中性洗剤なので繊維を傷めることなく、優れた洗浄成分で常温水でもしっかりと汚れを落としてくれます。ダウンのたんぱく質を壊さず、空気の層が増えることでダウン本来の保湿力が回復します。
Aimedia(アイメディア) 洗濯機で洗うダウン専用洗剤

出典:アイメディア
クリーニング店も使っているダウン専用洗です。羽毛1本1本に浸透して、洗い上がりはふんわり感がアップします。泡立ちが少なくすすぎ1回でOK。
1本でダウンジャケットが約7~8着洗え、1枚あたり約110円と、とても経済的です。
Comolife(コモライフ) 忙しママの洗濯洗剤ダウン・ニット用

ダウンにしみこんだ皮脂や汗、表生地の汚れまでパワフルな洗浄力で除去してくれます。羽毛に必要な油分を残して洗うので、ペタンコのダウンもふわふわの仕上がりになります。
ダウンの洗濯におすすめの柔軟剤

ダウン専用の洗剤には、もともと油分が配合されているので柔軟剤を使う必要はありません。
しかし、おしゃれ着用の中性洗剤でダウンを洗うと、羽毛の油分がかなり落ちてしまうので、柔軟剤を使用することで羽毛に油分を補給し、ダウンのハリを保つことができます。
ダウンに使用する柔軟剤は、基本的に普段のお洗濯でお使いの柔軟剤でOKです。強い香りが苦手な人には微香タイプや無香料タイプのものなど、柔軟剤の種類は数多くあるので、ご自分に合った香りを選んでみて下さい。
また、消臭・防臭効果のある柔軟剤を使用すると、汗などのニオイを消臭・防臭することができるだけでなく、静電気の発生も予防することができるのでおすすめです。
どれを選べばいいかわからない、という方は人気のブランドから選ぶのも1つの手です。
多くの人から支持されているだけあって使いやすい商品が多いので、柔軟剤選びに迷ったら人気のブランドをチェックしてみましょう。
しかし、ダウンをフワフワにしたいからといって、柔軟剤を入れすぎるのは逆効果です。どんな柔軟剤を使用しても、入れ過ぎるとダウンがへたってしまい、ふわっとした質感や保温性が失われてしまいます。
必ず、柔軟剤のパッケージに記載されている分量を守るようにしてください。
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