体操服についた汚れや黄ばみ、いつの間にか生えてしまったカビ。見た目だけしゃなく、衛生面も気になるところですよね。避けられないことではありますが、これから頑固な黄ばみ、不快なカビ、そして困難な泥汚れを効果的に取り除く方法をご紹介します。
家庭で簡単に実践できる方法で、あなたの体操服を見違えるほどに生まれ変わらせましょう。
体操服の洗濯での注意点
体操服の洗濯における注意点をまとめると以下のようになります。
■洗濯タグを確認し洗濯ネットに入れる
体操服の洗濯タグを確認し、表記に沿ったお手入れ方法を実践しましょう。素材によっては、特定の洗濯方法や温度、洗剤が推奨されている場合があります。また、洗濯時の摩擦や引っ掛かりを防ぐために、体操服を洗うときは洗濯ネットに入れましょう。
■色落ちや色移り
新しい体操服や色の濃い服は、最初の数回は色落ちする可能性があるため、他の衣類と分けて洗濯することが重要です。
■事前に部分洗いをする
黄ばみや泥汚れなど、頑固な汚れには事前に汚れ落としを行うと良いでしょう。汚れに応じた洗剤や天然成分(重曹や酢など)を使って、汚れ部分を軽くこすり洗いします。
体操服の黄ばみの原因と落とし方

体操服の黄ばみという厄介な問題。この黄ばみは、見た目にはあまり良い影響を与えません。そんな黄ばみの原因は、以下の通りです。
- 汗や皮脂の蓄積
- 洗濯の仕方
- 過度な漂白剤の使用
- 酸素系漂白剤
- 洗面器
- 50度程度のお湯
食器洗剤+歯ブラシを用意してください。黄ばみ部分に濡らして、食器洗剤を5滴程度垂らし、歯ブラシで優しく擦りましょう。
体操服のカビの原因と落とし方

着用頻度も多く、洗濯しても汗や皮脂を蓄積しやすい体操服はいつの間にか襟元や脇部分などに黒いカビが生えてしまっていることがあります。カビは見た目にも不快であり、体操服の品質を損なうだけでなく、健康にも影響を及ぼす可能性があるので素早く対処することが大切です。
カビの原因は蓄積汚れ以外にも以下のことが挙げられます。
■洗剤残りや不十分な乾燥
過度な洗剤の使用により体操服に洗剤が残ってしまったり、体操服が完全に乾かないまま保管されると、湿った環境がカビの成長を促進します。
■長期間の保管
汚れが残っている状態で長期間使用せず湿度の高い場所に体操服を保管すると、汚れや残った洗剤カスが菌のエサとなりカビが生じやすくなります。
- 粉末の酸素系漂白剤
- 洗面器
- 熱湯
いつもの汚れを先に落としておくことで、酸素系漂白剤の効果を出すことができます。
カビ部分がしっかり浸るぐらいの量を入れる。火傷に注意。
酸素系漂白剤がシュワシュワと音を立てていなければ量が少ない、もしくはお湯の温度が低い可能性があります。
体操服の泥汚れや砂汚れの落とし方

芋ほりなどの季節のイベントや、砂遊びなどでしっかり汚れて帰ってくる体操服。汚れると分かっていても、お手入れすることを考えると億劫になりますよね。ですが、正しい対処法を知っていれば、これらの頑固な汚れも手早く簡単に取り除くことが可能です。
- 固形石鹸
- 歯ブラシ
- ぬるま湯
泥汚れは、まず完全に乾かすことが重要です。乾燥した泥はブラシや手で簡単に落とすことができます。
乾いた泥や砂は、柔らかいブラシや乾いたタオルでやさしくこすり落とします。
この時点で落とせる分を洗い流す
固形石鹼を直接塗り、柔らかいブラシやスポンジで優しくこすります。
特に頑固な汚れには、少量の水で洗剤を泡立ててから使用します。
体操服の絵の具汚れの落とし方

体操服についた絵の具の汚れを効果的に落とす方法は、絵の具の種類(水彩、アクリル、オイルなど)によって異なりますが、一般的な手順は以下のようになります。
- アルコール消毒液
- 液体の酸素系漂白剤
- 重曹
- 小さい容器
- キッチンペーパー
体操服が臭い原因と臭い取りや臭い対策

アクティブな運動後の体操服は、しばしば汗の匂いを帯び快適さを損ないます。そこで、体操服が臭う主な原因を探り、家庭で簡単に実施できる効果的な臭い取りの方法と予防策をご紹介。
【臭いの原因】
- 汗
- 細菌の繁殖
- 菌の蓄積
- 乾燥不足
- 洗濯方法
【臭い取りや臭い対策】
■こまめな洗濯を心掛ける
汗をかいた後はなるべく早く洗濯することが重要です。また、汗をかいていないと思っていても皮脂や砂汚れなどは体操服についているので、着用ごとに洗濯することをおすすします。
臭いが強い場合、洗濯前に体操服を水、または洗剤水に浸け置きます。これにより、臭いの元となる細菌や汚れを事前に取り除くことができます。
■適切な洗剤の使用
抗菌作用のある洗剤やスポーツウェア専用の洗剤を使用すると、臭いを効果的に取り除くことができます。洗剤は十分にすすぎ、適切に脱水することが重要です。
■完全に乾燥させる
湿った状態のまま放置すると、カビや臭いの原因になるので体操服は完全に乾燥させましょう。定期的に日光を当てることで、臭いの原因となる細菌を減少させる効果もあります。この時の注意点として長時間の直射日光は生地を傷める原因となるので気をつけましょう。
■消臭スプレーを使用
ドラッグストアなどで購入することができる消臭スプレーを活用することで、一時的に臭いを軽減できます。ですが、あくまでも応急処置のため臭いが気になる際は、なるべく早めに洗濯することをおすすめします。
体操服が洗濯後にピンクに変色する原因と落とし方

体操服がピンクに変色する原因は、首元などに塗った日焼け止めの成分と、塩素系漂白剤の成分が化学反応を起こしたことによるものです。このピンクの変色は、体操服の生地ではなく生地に付いた日焼け止めがピンク色に変色しているだけなので、以下の方法で落とすことができます。
- 衣類用洗濯洗剤
洗濯洗剤は、洗浄力の高い濃縮タイプがおすすめ
落ちない場合は、上記を繰り返す。
変色を防ぐためには、日焼け止めが体操服につかないようにすることが理想ではありますが、難しい場合は、着用後すぐに洗濯しましょう。また、洗濯機で洗う前に、部分洗いをすることも効果的です。
体操服の墨汁汚れの落とし方

墨汁は性質上、衣類にしっかりと染み込み、一度付着すると取り除くのが難しいので完全に除去できない場合があります。それを踏まえて以下の手順をご紹介します。
【ご飯粒で落とす方法】
- ご飯
- 衣類用の液体洗剤
- 衣類用の粉末洗剤
- スプーン
ご飯粒が黒くなったら洗い流し、再度ご飯粒洗剤をつけて汚れを落とす
【マジックリンで落とす方法】
- マジックリン
- 固形石鹸
- 水
原液のまま使うと体操服の生地を傷める可能性があります。
汚れが落ちるまで繰り返す
注意点として、体操服の素材によっては、特定の化学薬品が素材を損傷する可能性がありますので、使用前に必ずテストしてください。
体操服の油性ペンやペンキ汚れの落とし方

- 濃縮タイプの洗濯洗剤
落ちていなければ、2.3回同じ手順を繰り返す
【ペンキ汚れの落とし方(乾く前のペンキ)】
- 中性洗剤
- ティッシュ
- 歯ブラシ
【ペンキ汚れの落とし方(乾いたペンキ)】
- 除光液
- ティッシュ
- 歯ブラシ
油性ペンやペンキの汚れはとても落ちにくいので、完全に取り除けないことがあります。また、使用する溶剤や化学薬品は体操服の素材に影響を与える可能性があるため、注意しましょう。溶剤を使用する際は換気を良くし、適切な手袋や保護具を着用してください。
体操服のゼッケンの色移りや色落ちの落とし方

- 塩素系漂白剤
体操服の毛玉の原因と毛玉取り方法

体操服は頻繁な使用と洗濯を行うことが多く、時には毛玉という小さな問題に直面します。そこで、体操服の毛玉ができる原因と簡単かつ効果的な取り除き方をご紹介します。毛玉ができる原因には、以下2点があります。
- 着用時の日常的な摩擦
- 頻繁な洗濯
体操服の毛玉は、毛玉取り器を使用しましょう。毛玉取り器がない場合は、カミソリを体操服に沿わせて、生地を傷めないよう注意しながら毛玉をそっと剃り取ります。
体操服のクリーニング料金相場

体操服のクリーニング料金の相場は、一着あたり500円~1,500円程度のクリーニング店が多いですが、体操服についた、頑固な汚れや特殊な汚れ(油性ペン、ペンキ、墨汁など)がある場合、通常よりも高い料金がかかることがあります。
体操服の状態をクリーニング店に見てもらい、事前に見積もりを出してもらうのが一番確実です。また、価格だけでなく、クリーニングの品質や評判も考慮すると良いでしょう。
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