保温性が高い毛素材は、ニットやコートにとても人気ですよね。
ただ、どうしても毛羽立ちや毛玉ができて気になると思っている方も多いのではないでしょうか。毛羽立ちしにくい素材だけを選ぶのも難しいので、まずはどの素材だと毛羽立ちができやすいのか・できてしまったらどう対策をしたらいいのかご紹介していきます。
ニットやコートの毛羽立ちの原因と素材
ニットやコートなど一般的に使用される素材は様々です。
| ニットに使われる素材 | ウール・コットン・シルク・アンゴラ・アクリル・ポリエステル・ナイロン など |
| コートに使われる素材 | ウール・カシミア・レザー・ファブリック など |
毛羽立ちの原因は「摩擦」と「静電気」です。日常生活で腕を動かす動作や洗濯の時などの摩擦が主な原因とされています。また、ショルダーバッグやリュックなども原因の一つとなります。
摩擦によって、生地同士が擦れ合うことで毛羽立ち、毛羽だった繊維にさらに摩擦と静電気が発生することで、毛玉ができます。
ニットに使用される素材の中で、特に毛羽立ち・毛玉が出来やすい素材として
- ウール、カシミア、アンゴラ（動物繊維）
- アクリル、ポリエステル、ナイロン（化学繊維）
ウール、カシミア、アンゴラ（動物繊維）
ウール（羊の毛）、カシミア（カシミヤヤギの腹部）、アンゴラ（アンゴラウサギの毛）素材は、保温性が高く柔らかさと湿気を吸収しやすい特徴があります。
動物繊維は柔らかく毛玉ができやすいですが、強度が弱いため毛玉ができても自然とほどけるイメージです。
アクリル、ポリエステル、ナイロン（化学繊維）
比較的価格が安く、強度も強い素材ですが静電気が起こりやすく、毛羽立ちや毛玉ができやすい＋取れづらいといったデメリットがあります。このような素材は繊維が強く毛足が長いため、毛羽立つと強く絡み合って毛玉になります。
ニットやコートの毛羽立ちを直す方法
大切に着用していても、いつの間にか毛羽立ちや毛玉ができていることってありますよね。そので、毛羽立ちや毛玉を見つけたときの対処法をご紹介します。
- ブラシを使う
- 毛玉取り機
- カミソリやT字カミソリ
ニットやコートが毛羽立ちしない洗濯や防止方法
日常生活での小さな心がけによって、毛羽立ちや毛玉をできづらくすることができます。大切な衣類だからこそ末長く愛用するためにも、おすすめの洗濯方法をご紹介します。
洗濯機の場合
洗濯ネットが大きすぎるとネットの中でニットが動き摩擦が発生するため、衣類のサイズに合わせること
手洗いの場合
ウール、カシミア素材のニットやコートを洗う際は細心の注意が必要です。洗濯タグに洗濯機可能の表示がされていても、70%以上ウールが入っている場合は手洗いすることをおすすめします。
表示に沿って準備をする
中性洗剤をつけたスポンジで襟や袖部分を軽く叩き洗いする
ニット：タライやバケツ
コート：大きさによっては浴槽
ニット：洗濯機で30秒〜1分程度
コート：タオルドライする
毛羽立ちを予防するために
- こまめにブラッシングする
- なるべく摩擦を少なくする
- 洗濯時は衣類を裏返す
- 連続で着用しない
- 毛玉防止スプレーを使用する
- クリーニング店へもっていく
ニットやコートの毛羽立ち修理やクリーニング
毛羽立ちや毛玉の処理方法をお伝えしましたが、やはり毛羽立ちが酷く毛玉もたくさんある場合は、自分で対処するのも大変ですよね。そんな時はクリーニング店へ持っていきプロにお任せしましょう。
毛羽立ちの修理は、主に専門の修理業者や専門の毛羽立ち修理専門店で行われることが多いです。これらの専門店は、特定の技法や道具を使って衣類の毛羽立ち修理を行うため、より高度な修理が可能です。
クリーニング店で毛羽立ち修理を行うかどうかは、各クリーニング店の方針や提供するサービスにより異なります。一般的なクリーニング店では、衣類の洗濯やドライクリーニングに特化しており、毛羽立ち修理まで行うことは一般的ではありません。
ただし、一部のクリーニング店では、衣類の毛羽立ち修理や毛玉取りなどの追加のサービスを提供している場合もあります。特に高級なニットやコートのクリーニング専門店や、繊維修理に特化したクリーニング店では、毛羽立ち修理を行うことがあります。
修理が必要な衣類を持っている場合は、クリーニング店に問い合わせて、毛羽立ち修理についてのサービスや提案を確認しましょう。
修理が難しい場合や貴重な衣料品の場合は、専門の修理業者や毛羽立ち修理専門店に相談することも考慮してください。
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